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ラズパイマガジン2019年10月号の付録基板に部品をすべて実装 Raspberry Piでアナログ入力「AnalogCAP基板 全実装版」好評発売中!

 今回は、ラズパイマガジン2019年10月号の付録基板に必要な部品をすべて実装した「AnalogCAP基板 全実装版」をご紹介します。

 Raspberry Piにはアナログ入力機能がないので、センサなどを接続してデータを収集しようと思っても簡単ではありません。A/D変換回路を自作するか、市販されているRaspberry Pi用の拡張ボードを購入する必要があります。自作する場合は高精度を求めなければ安価にできますが、市販の拡張ボードは比較的高価格です。そのため、ラズパイマガジンの付録基板は大変魅力的といえます。

 付録基板はRaspberry Pi Zeroシリーズと同じサイズですが、Pi 3 Model B+などの通常サイズのラズパイでも使用できます。ただし、必要な部品を集めて自作できればよいのですが、使用するICなどは非常に小さいのではんだ付けに慣れていないと製作するのはかなり難しいと言えます。そこで「AnalogCAP基板 全実装版」は、付録基板と同等な基板に必要な部品をすべて実装してありますので、購入するとすぐに実験を始めることができます。なお、使用するにはソフトウェアのインストールと設定が必要です。詳しい使い方は、ラズパイマガジン2019年10月号で解説されています。

 AnalogCAP基板に使用する部品は、MCP3425、PCA9515A、LP2950、AQM0802A-FLW-GBW、抵抗×3、コンデンサ×4、40ピンソケット、2ピンヘッダなどで、これらの部品だけを集めた「AnalogCAP基板 部品セット」も用意されています。

 A/Dコンバータには、低価格ながら分解能の高いマイクロチップ製のMCP3425を使用しています。MCP3425はΔΣ方式の16ビットA/Dコンバータで、電源電圧が2.7~5.5Vで動作します。2.048Vの基準電源と1×/2×/4×/8×のプログラマブルゲインアンプ(PGA)を内蔵し、安定したディジタル変換が可能です。PGAが1×のとき、1LSBは62.5μVになります。インターフェースはI2C、SOT-23の6ピンパッケージです。

 PCA9515AはI2Cバスのバッファで、SCL1/SDA1とSCL0/SDA0の双方向で信号のやり取りができます。LP2950は、3.3Vを出力するレギュレータです。

 AQM0802A-FLW-GBWは、I2Cで接続する8×2行のキャラクタLCDモジュールです。本体サイズは30mm×19.5mm、画面サイズは27mm×10.5mmです。3.3Vで動作します。

 

AnalogCAP基板 全実装版
【MRM-ANALOGCAP-MB-F】 3,080円
AnalogCAP基板 部品セット
【MRM-ANALOGCAP-S】 1,450円

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