今回は、ご存知の方は多いと思いますが、SDメモリカードの種類についてご紹介します。現在、電子機器の外部にデータを保存する場合、USBメモリやSDメモリカードが主に使用されています。USBメモリはパソコンの周辺機器として登場しましたが、SDメモリカードはDVDなどと同様に映像を記録する目的で開発されました。SDメモリカードには、マルチメディアカードやコンパクトフラッシュ、メモリースティックなど競合する規格がたくさんありましたが、携帯電話に採用されたことなどからシェアを拡大し、現在はデファクトスタンダードになっています。
SDメモリカードの規格を決めているのは非営利団体のSDアソシエーションですが、最初に開発したのは松下電器産業、サンディスク、東芝の3社によるSD Groupです。SDは、Secure Digitalの略だとされていますが正式なものではありません。
SDメモリカードは、半導体技術の進歩に合わせて容量の拡大が図られ、次々と新しい規格が発表されてきました。現在は容量の違いにより、SD(~2GB)、SDHC(SD High Capacity、2GB~32GB)、SDXC(SD eXtended Capacity、32GB~2TB)、SDUC(SD Ultra Capacity、2TB~128TB)という4つの仕様があります。ただし、SDUCの製品はまだ発売されていません。また、外形サイズの違いにより、SDカード(24mm×32mm×2.1mm)、miniSDカード(20mm×21.5mm×1.4mm)、microSDカード(11mm×15mm×1.0mm)の3種類があります。miniSDカードやmicroSDカードはSDカードと電気的に互換性があり、アダプタに装着することでSDカードまたはminiSDカードとして利用することができます。
さらに、データを書き込む際の速度の目安としてSDスピードクラスが決められています。最低転送レートの違いにより、Class2(2MB/sec以上)、Class4(4MB/sec以上)、Class6(6MB/sec以上)、Class10(10MB/sec以上)とクラス分けがされています。
そして、4Kや8Kといった高解像の動画撮影を保証する規格としてビデオスピードクラスがあり、V6(6MB/sec以上)、V10(10MB/sec以上)、V30(30MB/sec以上)、V60(60MB/sec以上)、V90(90MB/sec以上)という5段階の指標が定められています。
その他に、目的のデータへ直接アクセスするランダムアクセス速度の基準を示すA1とA2というアプリケーションパフォーマンスクラスがあります。1秒間当たりのI/Oアクセス数(IOPS)を、A1では読み込みが1500以上、書き込みが500以上を保証し、A2では読み込みが4000以上、書き込みが2000以上を保証します。
なお、SDHCカードやSDXCカードには物理的に転送速度を向上させるモードが用意されていて、このモードを介して転送するUHS(Ultra High Speed)という仕様が決められています。UHSには、最大転送速度が104MB/secのUHS-I、312MB/secのUHS-II、624MB/secのUHS-IIIがあります。これらはスピードクラス1(10MB/sec以上)とスピードクラス3(30MB/sec以上)で最低転送速度が保証されます。
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