自動車分野

自動車の自己診断データを簡単に取得できる 「OBD-II CANバス開発キット」好評発売中!

 今回は、中国深せん市のベンチャー企業Longan Labs社が開発した「OBD-II CANバス開発キット」をご紹介します。OBD-II(On-Board Diagnostics-II)は自動車の診断に使用される標準規格で、自動車のあらゆる情報を取得することができます。本来は自動車の故障診断に使用するものですが、車速や燃費、GPS情報なども読み取れるので、現在はカーナビやドライブレコーダーの機能にも活用されています。

 1991年に、米国カリフォルニア州が州内で販売される新車にOBD-Iと呼ばれる自己診断機能の搭載を義務付けたのが始まりです。OBD-Iは、通信方式やコネクタなどがメーカーごとにまちまちだったため、OBD-IIとして標準化が行われ、1996年からは米国内で販売される乗用車と小型トラックに、OBD-IIの搭載が義務付けられました。

 OBD-IIで標準規格になりましたが、メーカーごとの通信方式を統一することはできず、コネクタは共通ですがOBD-IIでは5つの通信方式が許されています。2008年になってようやく米国内で販売される新車にCAN規格の搭載が義務付けられました。日本でも2008年10月以降に生産される自動車には、OBD-IIの搭載が義務付けられています。

  「OBD-II CANバス開発キット」を使用すると、自動車に装備されたOBD-IIインターフェースに接続することができます。付属するシリアルCANバスモジュール(20mm×40mm)は、最大1Mbpsの通信が可能なMicrochip社製のMCP2515CANコントローラとMCP2551CANトランシーバを搭載しています。また、ボード上にGROVEコネクタを搭載しているので、GROVEケーブルを使用することでArduinoやRaspberry Piなどに接続することができます。なお、Arduinoを使用したチュートリアルが用意されており、ArduinoライブラリをGithubからダウンロードすることができます。

●OBD-II CANバス開発キットのセット内容
・シリアルCANバスモジュール ×1
・OBD-IIコネクタ ×1
・ドライバー ×1
・CANバス用ケーブル ×1
・グローブケーブル ×1

OBD-II CANバス開発キット
【114991438】 
CANバスシールド V2
【103030215】 

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