RaspberryPi & シングルボードコンピュータ

低価格で高性能なAI開発プラットフォームがリニューアルしました「NVIDIA Jetson Nano 開発者キットB01」好評発売中!

 低価格で高性能なAI開発プラットフォームとして話題を集めた「NVIDIA Jetson Nano 開発者キット」がリニューアルされて発売されました。製品のリビジョンがA02からB01に変更されています。CPUやGPUなどの仕様に大きな変更はありませんが、カメラインターフェースのMIPI CSI-2コネクタが2個に増設され、その代わり電源スイッチ、リカバリーモード、リセットスイッチ、Auto Power Onなどに利用できる8ピンヘッダとシリアルポート用の6ピンヘッダが移動されています。また、電源選択用のヘッダピン(J48)も移動しています。

 その他の変更点は量産にも対応したことで、その場合はmicroSDカードの代わりにeMMCフラッシュが使用されるようです。

 MIPI CSI-2コネクタが2個になったことで、カメラを2台接続できるだけでなく、1台のカメラの転送速度を2倍にすることも可能になりました。このMIPI CSI-2コネクタには、Raspberry Pi Camera Module V2を接続することができ、ネットワーク経由のビデオカメラやロボットの目などに使用できます。

 NVIDIA社は、グラフィックプロセッサにおいても汎用計算ができることに着目し、CUDA(Compute Unified Device Architecture)と呼ばれる並列計算プラットフォームとCUDA C言語を開発しました。これにより、グラフィックプロセッサによる汎用処理をCPUよりも高速に行うことが可能になりました。

 「NVIDIA Jetson Nano開発者キット」は、画像分類、オブジェクト検出、音声処理などのアプリケーションにおいて複数のニューラルネットワークを並行して実行できる、小型で強力なコンピュータです。キットに同梱されているベースボードにJetson Nanoモジュールのカードエッジコネクタを装着して使用します。電源アダプタとストレージ(microSDカード)は別売となっています。

 Jetson Nano開発者キットは、ボードサポートパッケージ(BSP)、Linux OS、CUDA、cuDNN、TensorRTライブラリを含むJetPackによりサポートされています。NVIDIA社は、最新のTensorRT6.0.1とcuDNN7.6.3ライブラリを備えたJetpack4.3をリリースしました。これらのライブラリによりAI推論のパフォーマンスを25%向上させることができます。TensorRTは、加算などの演算の高速化やメモリの最適化、推論の並列実行などを行うライブラリで、ネットワークの最適化と低レイテンシ/高スループットの推論を実現できます。また、cuDNNはCUDAを用いてディープラーニングの計算を高速に行うためのライブラリです。

NVIDIA Jetson Nano 開発者キットB01
【JETSON-NANO-B01】 12,800円

Raspberry Pi Camera Module V2
【913-2664】 4,250円

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