「アプリケーションラボ」は、Digi-Key社のご協力をいただいて、Digi-Key社が公開している新製品や技術情報を日本語でご紹介するWebページです。基礎技術から最新技術まで有益な情報を公開していますので、是非ご活用ください。
今回は、最近の話題となっているRISC-Vマイコンを採用した開発ボードLoFive R1について解説した記事をご紹介します。
■RISC-Vのマイクロコントローラによる開発を始める方法
マイコンのアーキテクチャといえば、現在ではIntel社とArm社が開発したものが主流になっています。これらは当然商用として作られたものなので、誰でも自由に使えるわけではありません。そこで、高機能でありながら、誰でも無償で利用できるオープンソースのアーキテクチャとして生まれたのがRISC-Vです。このプロジェクトは、2010年にカリフォルニア大学バークレー校で開始されました。
その後、カリフォルニア大学の研究者によって2015年に設立されたSiFive社が、RISC-Vを実装した最初のマイコンであるFreedom Everywhere 310 SoC(FE310)を2016年に発表しました。
【アプリケーションラボ】では、SiFive社のFE310-G002を搭載したLoFive R1というRISC-V開発ボードの概要と使い方を解説しています。LoFive R1ボードは、GroupGets LLCというクラウドファンディングを手助けする合同会社によって開発されました。GroupGets LLCは、ユーザーからアイデアを募集し、希望者が増えれば製品化するというグループ購入を目的にしてできた企業です。
LoFive R1ボードに搭載されているFE310-G002は、FE310を改良した320MHzで動作する32ビットRISC-Vプロセッサで、16KBのSRAMを内蔵しています。LoFive R1ボードには、ストレージとして128MビットSPIフラッシュを搭載し、JTAG、GPIO、PWM、SPI、I2C、UART、5V、3.3V、GND機能を備えた2×14ピンヘッダーがあります。ボードサイズは38mm×18mmです。
ここで解説されているデバイスは、マルツオンラインのウェブサイトで購入できますので、是非参考にしてください。
RISC-Vプロセッサ開発ボード 【LoFive-R1】 3,902.22円 |
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USB Hi-Speed FT2232H評価モジュール 【FT2232H-56Q Mini MDL】 4,583円 |
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下記の2本の解説記事も同時に公開しました。合わせて参考にしてください。
■高精度圧力センサを使用してフィットネストラッカーの精度を向上 健康とフィットネスのトラッキング機能を備えたウェアラブルデバイスの人気が高まっています。これにはモーションセンサとして加速度センサが使用されていますが、高精度気圧センサを追加すると垂直運動の測定精度を大幅に向上させることができます。
■マイクロコントローラPWM出力の同期によって負荷をより効率的に駆動する方法 最近のマイクロコントローラには、少なくとも1つのパルス幅変調(PWM)ペリフェラルがあり、このPWM出力を使用してステッピングモータやパワーMOSFETの同期式負荷などを駆動できます。ここでは、Maxim社のマイコンのPWMを活用する方法を説明し、同期されたPWM波形が重要になるのはどのような場合かについて解説します。
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