「アプリケーションラボ」は、Digi-Key社のご協力をいただいて、Digi-Key社が公開している新製品や技術情報を日本語でご紹介するWebページです。基礎技術から最新技術まで有益な情報を公開していますので、是非ご活用ください。
今回は、インダクタを内蔵することで小型化され使いやすくなったMaxim Integrated社の小型パワーモジュールについて解説した記事をご紹介します。
■小型の降圧電源モジュールが設計者による内製か外製かの判断を簡素化
従来、装置に必要な電源を自社で内製するか、市販されている外部モジュールを使用するかの判断は、100W以上のハイレンジや10Wから100Wのミッドレンジの電源は外部から購入し、10W以下のローエンドの電源は内製することが多かったのですが、最近の電子機器は小型化され電源に必要なスペースも限られるようになってきたため、内製するにも高度な技術が必要になっています。さらに、外部からのEMIやノイズの影響を受けないように決められた様々な規格をクリアする必要もあります。そのため最近は、小型の電源モジュールも外製を利用するケースが増えています。
< MAXM17630EVKIT#ボード >
【アプリケーションラボ】では、小型の電源モジュールとしてMaxim Integrated社のHimalaya uSLICファミリというパワーモジュールを紹介し、詳しく解説しています。uSLICはMicro System-Level ICを意味し、超小型サイズですがインダクタを内蔵しているため、外部に接続する部品は抵抗とコンデンサのみでスイッチング電源を構成することができます。
ここで解説されているMAXM17630/MAXM17631/MAXM17632は、薄型の16ピン3mm×3mm×1.75mmパッケージのステップダウンパワーモジュールです。インダクタがカプセル封止され、一体式の底面サーマルパッドを備えています。4.5V~36Vで動作し、最大1Aの出力電流を供給します。MAXM17630は3.3V、MAXM17631は5V、MAXM17632は0.9V~12Vを出力します。
Maxim社では評価用として、MAXM17630EVKIT#ボードを用意しています。このボードを使用すると、MAXM17630、MAXM17631、MAXM17632の各モジュールすべての評価ができます。
ここで解説されているデバイスは、マルツオンラインのウェブサイトで購入できますので、是非参考にしてください。
4.5V to 36V INPUT, 2A, 3.3V OUTPUT 【MAXM17630AME+】 701.3円 |
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4.5V to 36V INPUT, 2A, 5V OUTPUT 【MAXM17631AME+】 701.3円 |
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4.5V to 36V INPUT, 1A, ADJUSTABL 【MAXM17632AME+】 701.3円 |
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EVAL BOARD FOR MAXM17630 【MAXM17630EVKIT#】 3,791.11円 |
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下記の2本の解説記事も同時に公開しました。合わせて参考にしてください。
■アナログの基礎(パート4):デルタシグマADCの最適化による低ノイズの実現
アナログの基礎として、これまでSAR A/Dコンバータ、デルタシグマA/Dコンバータ、パイプラインA/Dコンバータの原理について解説してきました。今回は、デルタシグマA/Dコンバータがどのようにして超低ノイズを実現しているかについて解説します。
■ベンチトップ電源のプログラム可能性、ネットワーク、リモートセンシングへの応用
ベンチトップとは机の上という意味で、ベンチトップ電源は実験や自動テストなどに使用されます。ここでは、XP Power社のPLS600シリーズという高機能なプログラマブルDC電源を紹介します。
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