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ヘッドホンアンプキット(LHPA-DIA_BUFFER-KIT)の作り方 その1

今回は、ロングセラーのヘッドホンアンプキット(LHPA-DIA_BUFFER-KIT)の作成方法を紹介します。
このヘッドホンアンプキットは、2009年にLinkmanから発売されたヘッドホンアンプ単品のキットです。
発売から時間がたっていますが、その回路構成や部品は、現在でも通用する優れた性能になっており、今でも売れ続けているヒット商品です。

はんだ付け作業もありますが部品点数もそれほど多くないので気軽に高音質ヘッドホンアンプを作成できます。本体は、モジュール化された1枚基板になっていますし、電源も+5V~+12Vまたは、±2.5~±6Vと様々な電源に対応しているので、自作のアンプに追加したり、ケースに入れて単独のヘッドホンアンプにしたりと多彩な用途に適応しています。

それでは、このヘッドホンアンプの詳細な作成方法、オペアンプの交換による音質改善、ケースへの組み込みいろいろな電源供給方法など、順を追って紹介していきます。

 

1.準備するもの

(1) 「オペアンプ+ダイアモンドバッファ」ヘッドホンアンプKIT LHPA-DIA_BUFFER-KIT 1個
     以下は、ケース組み込みの場合など、用途によって必要となる部品です。

(2) 取付DCジャック 2.1mm  MJ-10   1個

(3) ACアダプター 12V1A STD-12010U2 1個

(4) 2連式ボリュームA特性 50KΩ RD925G-QA1-A503 1個

(5) ミニジャック PJ324M 2個

(6) ツマミ 6mmシャフト径のものならならお好きなのを選んでください。 例 つまみ 22X19BTS

 

2.必要工具

(1)ハンダごて、ハンダ (ハンダづけ作業時は、やけどに注意してください)
   チップ部品をハンダづけする場合は、できれば専用のハンダごてやこて先を用意してください。
   お勧めハンダごて                                    HAKKO FX-600

(2)ハンダ吸い取り線  余分なハンダを吸取るのに使用します。 簡易はんだ吸取線【FR100-04】

(3)ハンダ吸い取り器  ハンダ付けした部品をはずす時に使用します。 ハッコー スッポン20

(4)ピンセット    チップ部品をハンダづけする場合に必要です。
   いろいろと使えて便利な平型がお勧めです。  ヘラ型ピンセット【P-888】

(5)ニッパー、ラジオペンチ
   マイクロニッパー【NS-04】   ミニチュアラジオペンチ【PS-01】

(6)六角レンチ  ボリュームつまみを止めるのに必要です。 (ツマミによってサイズが違います。)

(7)拡大鏡  チップ部品をハンダづけするには、両手が使える拡大鏡があると便利です。
   セットの内部基板を修正したりするのは、こうしためがねタイプのものがあると良いです。

(8)テスター キットが正しく動作しているか確認するために必要です。
   周波数やコンデンサーも測定できるものがあると便利です。 デジタルマルチメーターAD-5502

 

 ここにご紹介した、工具の使い方について説明しています。制作時の参考にしてください。

・ 電子工作に必要な工具の種類と使い方 【ハンダ付け編】 【ワイヤー処理編】 【測定編】 【穴あけ編】

 

3.組立手順

 ①これがキットに入っている全部品です。

②部品が全て揃っているか部品リストと照合しましょう。

 

よく似た形やスペックのものが多いので注意してください。

 

左の写真で間違っているところがありました。2.2KΩと2.2Ωが逆でした。大変申し訳ありません。
4.7KΩが一個しか写ってませんが、引出しの中へ転がり込んでいました。

 

③いよいよハンダ付けです。ハンダごての電源を入れて十分に温めてください。(ハンダ付け作業はやけどしないように注意してください)説明書の通りの順番でハンダ付けします。

R1,R2は、±電源のときは要りません。今回は、+12V単電源を使用しますので取り付けます。
※ハンダ付けは、抵抗のリード(足)を曲げて基板の穴に差し込み、裏側でさらにリードを曲げて固定させてから、裏側をハンダ付けします。

 

R1,R2,R3,R4,R5,R6,R9,R10,R11,R12,R17,R18,R19,R20を取り付けた状態です。抵抗のカラーコードがこの写真と合っているか確認してください。

 

④定電流ダイオードを取り付けます。向きに注意してください。

※写真のようにダイオードの黒い線と基板の白い線の向きを合わせます。

 

⑤次に酸化金属皮膜抵抗を取り付けます。

R13,R14,R15,R16,R21,R22の6本取り付けた状態です。

 

⑥ICソケットを取り付けます

※説明書では、対角の2ピンとなっていますが、端の1ピンだけをハンダ付けしてハンダごてを当てながら、押さえたほうがピッタリつけやすいと思います。←の切り欠きの位置を合わせてください。

 

⑦次にチップコンデンサーを取り付けます。

※チップ部品はこの2個だけです。ピンセットでうまく位置を決めながらハンダ付けしてください。

※小さいチップコンデンサーではないので、普通のハンダごてでも大丈夫です。

 

⑧縦置きの抵抗を取り付けます。

R7,R8は、リード(足)がソケットから遠いほうが接触したりする可能性が低いので説明書と逆のほうが良いと思います。(後でオペアンプ交換の時も余計な接触事故が減ります。)

R23,R24は、逆にケースに入れたりする時のことを考慮してリードを内側にしたほうが良いです。

 

2SC1815-Y、2SA1015-Yを取り付けます。トランジスタは向きがありますので、取り付けに注意してください。

 

2SC1815-Yを取り付けた状態です。 場所と向きが写真のとおりになるように注意してください。
±電源の場合は、Q1,Q2は要りません。

 

※残った場所へは2SA1015-Yを取り付けます。 こっちのトランジスタのほうがでぶっちょですね。
±電源の場合は、Q3,Q4は要りません。

 

⑩フィルムコンデンサーを取り付けます。

 

C5,C6,C7,C8を付けた状態です。このコンデンサーは基板から少し浮かせたほうが、ストレスがかかりません。

 

C3,C4の四角いフィルムコンデンサーを取り付けます。

 

⑪いよいよ最後です。 電解コンデンサーを取り付けます。

 

※電解コンデンサーは向きがあります。-側に白い線が入っています。

 

※こっちの電解コンデンサーは黒い線ですね。 まあ、太くわかりやすいラインがあるほうが-側ということです。

※以上でこの基板のハンダ付けは終了です。ハンダごての電源をオフしましょう。

 

⑫最後にオペアンプをソケットに差し込めば完成です。

※写真のように右側に切り欠きがくる状態に差し込みます。最初はオペアンプのリード(足)が広がっていますので、ソケットに合わせて慎重に整形してください。

 

以上で完成です。次は、動作確認を行います。

 

 

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