2015年08月26日

オーディオ

USBヘッドホンアンプMHPA-PCM2705U(R2)音質改善

以前紹介しましたヘッドホンアンプキットMHPA-PCM2705U(R2)-FKには、オペアンプがいくつか添付されていますが、その他のオペアンプを使用した場合を紹介したいと思います。
1個入りオペアンプなどを変換する方法は、以前ご紹介しましたLV-2.0シリーズ音質改善その2を参考にして下さい。
ヘッドホンは直接耳に当てますので音を出すときは注意してください。
ケーブルの抜き差しなどで思わぬノイズが発生して耳を傷めることがあります。

このヘッドホンアンプキットには、OPA2376が付属のオペアンプとして搭載されていますが、このオペアンプは
レールツーレールタイプで、低電圧動作のオペアンプです、それ以外に入っているオペアンプは低電圧ではないため
±5V(正確には±4.4V)に変更して対応する必要があります。

まずは、オリジナルのOPA2376のように低電圧動作可能な他のオペアンプに変更してみましょう。
設計上±2.45V(4.9V)で動作するオペアンプを探すと以下のようなオペアンプがあります。

 

メーカー品番アンプ数動作電源電圧パッケージ
1 TI LME49721MA 2 2.2-5.5V SOIC
2 TI OPA2365AID 2 2.2-5.5V SOIC
3 TI OPA2140AIDR 2 4.5-36V SOIC
4 JRC NJM4580D 2 4-36V DIP8

この中で1,2番はレールツーレールです。また、3,4番はスペック上は動作可能ですが、設計上高耐圧になっているので、
低電圧で使用するのは性能上も音質もあまり良くないと言われていますが、電圧を替えて音質確認してみるのも面白いですね。

さてそれでは、まずLME49721に変更してみましょう。
SOIC-DIP8 変換基板 MSOIC&MSOP-DIPD-8*10
DIP8ピン接続用  WDIP-PIN8
この二つの部品が必要になります。

変換基板にハンダ付けして接続用8ピンをつければ完成です。ヘッドホンアンプキットを作られた方はもう経験済みですね。

 

ヘッドホンアンプに挿して音質をチェックしましょう。
OPA2365も同様の変換基板で対応させます。 変換基板は10個入りなので、ひとつ買っておけば10個に対応できます。

 

OPA2140でも確認してみました。 ±2.45Vのままで聞いてみます。こちらも変換基板を使用します。

どうでしたか?低電圧動作のオペアンプを4種類聞き比べることができます。

 

さて、次にオペアンプの電源電圧を変更して他のオペアンプも聞いてみましょう。

 

メーカー品番アンプ数動作電源電圧パッケージ
5 JRC NJM2068D 2 8-36V DIP8
6 ADI OP275GPZ 2 9-44V DIP8
7 TI OPA2134PA 2 5-36V DIP8
8 LT LT1028CN8 1 9-36V DIP8
9 LT LT1128CN8 1 9-36V DIP8
10 TI LME49710NANOPB 1 5-34V DIP8
11 ADI AD797ANZ 1 10-36V DIP8
12 ADI AD843KNZ 1 9-36V DIP8

まず基板のツエナーダイオードを抵抗に変更します。

赤丸の部分のツエナーダイオードを100KΩに変更します。これによりオペアンプの電源が±4.4Vに変更されます。

電源電圧が8.8Vになるのですが、オペアンプによっては最低動作電圧が9Vのものもありますので、気をつけてください。
まずは、JRCのNJM4580です。これは4Vでも動作するので、低電圧と音質比較してみることも出来ます。
OPA2140もどちらも対応できますね。

 

オペアンプ1個入りの場合は、2個を1個に変換する基板が必要です。
ユニバーサル基板でも作成できます。詳しくは LV-2.0シリーズ音質改善その2 を参考になさってください。

★このLT1028は最低動作電圧は9Vなのですが、一応動作して音もそれなりで出ます。プリアンプのオペアンプの変更の場合と違って動作電圧が違いますので、それぞれのオペアンプの音質も違ってくるようです。
オペアンプ1個入りの変換基板を使うと、ケースに入りませんのであまり実用的ではありませんが、ヘッドホンですと音質の違いが分かりやすいと思います。
これ以外にもいろいろなオペアンプをためしてみてください。

今回は以上です。

 

<関連記事>
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