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Linkman アンプキット用ケースを利用したヘッドホンアンプの製作

今回は、Linkmanから発売されているアンプキット用ケースを利用してヘッドホンアンプを作成する手順をご紹介します。

 

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1.用意するもの

 

①・ヘッドホンアンプキット LHPA-DIA_BUFFER-KIT  1セット

このキットの詳細な作り方を紹介しています。

ヘッドホンアンプキット(LHPA-DIA_BUFFER-KIT)の作り方 その1

②・Linkman オリジナル・アンプキット用ケース 【LAPA-CASE1-KIT】 1セット

③・RCAジャック 赤 【RJ-2003/R】 1個

④・RCAジャック 白 【RJ-2003/W】  1個

⑤・1芯シールドケーブル 富士電線 MVVS 0.5 1m

⑥・電流制限抵抗  6Vの場合500Ω程度 1本

 

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2.必要な工具

 

今回の制作に必要なのは、ハンダ付け用工具と、ドライバー、穴あけなどの工具です。

必要な工具と使い方はこちらをご覧ください。

・ 電子工作に必要な工具の種類と使い方 【ハンダ付け編】 【ワイヤー処理編】 【測定編】 【穴あけ編】

 

また、ボリュームノブの取り付けには、6角レンチ(2mm)が必要です。

 

3.組み立て方法

 

①最初にヘッドホンアンプキットを組み上げておいてください。

 

今回は、12VのACアダプター電源を使用する方法でご紹介しますので、片電源方式になります。

・スイッチングACアダプター 12V/1A 2.1mmプラグ【STD-12010U2】

動作確認まで済ませておけば完璧です。

 

 ②ケースの加工~基板取り付け穴をあける。

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基板をセンターあたりに配置します。 穴開けの位置をマークします。穴位置は、66mm×41mmになります。

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ピンバイスで穴を開けます。M3のネジで止めるので、3.2mmのドリルを使用します。

 

 

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ケースに付属のスペーサーとネジで固定します。(仮組みして取り付けできるか確認)

 

③ケースの加工~RCAジャック穴を加工する。

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このRCAジャックは9.5mmの穴が必要なのでテーパーリーマで拡げます。

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写真のように白いプラスチックの突起がはまるまで穴を広げてください。

 

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RCAジャックを取り付けた状態です。

 

 

④端子類の取り付け

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表側です。左からLED、ヘッドホンジャック、ボリュームを取り付けます。

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裏側です。左からRCAジャック、付属のターミナル、電源ジャックです。

 

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付属のターミナルは穴が開いているのを塞ぐために取り付けました。

 

 

⑤ワイヤー類のハンダ付け

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シールド線を加工します。長さは、RCAジャックからボリュームまでの長さです。

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このように熱収縮チューブで加工しておけば接触事故が防げます。

 

各部の配線

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1)ボリュームの配線

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RCAジャックからのシールド線を回路図のようにボリュームに配線します。

センターは、ヘッドホンアンプ基板の入力へ接続します。

 

2)ヘッドホンアンプの出力をヘッドホンジャックに接続します。

裏側から見てGND(一番大きくて長い)を下にした時に左がL-CH右がR-CHです。

 

3)LEDを接続します。

この青色LEDは、VFが3.5V/5mAですので、12Vの半分の6Vで500Ω程度の抵抗を入れれば点灯します。

今回は、手元にあった680Ωを入れてみましたが、十分光っています。

 

4)電源コネクターを配線します。

 

以上で組み立ては完成です。

 

4.動作確認

 

ヘッドホンアンプ基板の状態で動作確認しておけば、今回はすぐに電源を接続して確認ができます。

 

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最後にケースを閉めると完成です。

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ヘッドホンアンプキット(LHPA-DIA_BUFFER-KIT)の作り方 その1

ヘッドホンアンプキット(LHPA-DIA_BUFFER-KIT)の作り方 その2

ヘッドホンアンプキット(LHPA-DIA_BUFFER-KIT)の作り方 その3

ヘッドホンアンプキット(LHPA-DIA_BUFFER-KIT)の作り方 その4

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