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オーディオアンプキット LV-2.0MINI(LV2-KIT-MINI) 組み立て方法 その1:準備編

今回は、LVのアンプキット LV2-KIT-MINIの作成について紹介します。

このキットは、LV-2.0のBASIC、Premiumなどのシリーズの中で一番安価なキットです。

価格は安いのですが、基本のアンプ部分は他のシリーズと全く同じものですし、高速でスイッチングしているICなどの搭載が少ないので、かえってノイズなどが少なく、音質も同等以上のものが期待できます。

リモコンも無くシンプルなので、操作も簡単です。

まずは、組み立てするための準備編から紹介していきましょう。

 

1.準備するもの

(1) オーディオアンプキットLV-2.0 MINI LV2-KIT-MINI

 

2.必要工具

(1)ハンダごて、ハンダ (ハンダづけ作業時は、やけどに注意してください)

(2)ニッパー、ラジオペンチ

(3)+ドライバー

(4)ピンセット

(5)六角レンチ(1.5mm)

(6)六角レンチ(2mm)

(7)12mmスパナ 後述の組み立て編で必要となります。

(8)テスター

 

工具の使い方について説明しています。制作時の参考にしてください。

・ 電子工作に必要な工具の種類と使い方 【ハンダ付け編】 【ワイヤー処理編】 【測定編】 【穴あけ編】

 

3.組み立て手順 (コントロール基板)

①これが、キットに入っている部材です。

★最初にトップカバーが仮止めされていますので、+ドライバーでカバーをはずしてください。

これは、仮止め用のネジなので使用しません。最終はキットに入っている六角穴のネジで 止めます。

 

②まず最初にLV-2.0 コントロール基板を組み立てます。このモジュールだけハンダ付け作業が必要となります。


★抵抗のカラーバーは、とても紛らわしいので、注意して分類してください。 出来れば、テスターで測定して確認する事をお勧めします。

添付されている抵抗は、4本帯のカラーコードがついています。 10KΩ : 茶黒黒赤紫  1KΩ : 茶黒黒茶紫

★電解コンデンサーは1つだけなので、間違えようがありませんね。 220μFと書いてあります。
青い3つ入っているのがセラミックコンデンサーです。見づらいですが、よく見ると小さく104と書いてあります。00.1μFです。

★LEDは、極性(向き)があります。取り付けるまでリード(足)は切らないでください。

 

③それでは、いよいよ部品をハンダづけしましょう。

基板の表側から付ける部品と裏から付ける部品がありますので、注意してください。
部品は、基本的に背の低い部品から取り付けていきます。

★最初に抵抗をつけていきます。 あとで確認しやすいようにカラーコードの向きを揃えておくのが良いと思います。

一番右端のR1だけが10KΩです。

こちらの面から抵抗のリード(足)を曲げて基板の穴に差込んで、裏側でリードを曲げて固定し裏側だけハンダ付けしてください。

ハンダ付けが終わったら、リードの根元をニッパーなどで、カットしてください。

 

続いて、セラミックコンデンサーを取り付けます。

★このコンデンサーは、方向はありませんので、抵抗と同じ要領でハンダ付けしてください。

 

④次にソケットをハンダ付けします。

★このソケットは、基板に押し込むと固定されますので、その状態でハンダ付けするだけです。
写真のように、真ん中の切り欠きが外側を向くように取り付けてください。

 

⑤次に電解コンデンサーを取り付けます。

★電解コンデンサーは極性(向き)がありますので、間違えないように取り付けてください。側面の白いほうが(-)ですのでこの白いほうを、基板の印刷の白が太いほうに合わせてください。

 

⑥LEDを取り付けます。

★LEDは、今までの抵抗やコンデンサーと反対側に取り付けますので注意してください。

また、LEDは極性(向き)があります。

写真のようにリード(足)が、長いほうがアノードで、短いほうがカソードです。

基板の印刷では、カソード側(短いほう)が白線が太くなっています。

 

⑦次にスイッチを取り付けます。 スイッチもLEDと同じ面に取り付けます。

★スイッチは、方向(向き)はありませんが、最初に端の1ピンだけハンダ付けしてハンダごてを当てながら基板にしっかり押し付けてください。

★大きいスイッチも同じ要領で取り付けます。

 

 

⑧最後にボリュームを取り付けます。これは、ツマミ側がLEDやスイッチと同じ方向に出るように取り付けます。

★基板の切り欠きとボリュームのでっばりを合わせてワッシャー、を入れてナットをラジオペンチなどで、しめて固定します。
そのあと、付属のすずメッキ線を適当にカットして図のように3本取り付けます。ボリューム側は、1回ひねってからげておくと良いでしょう。
写真のようにたっぷりとハンダ付けしてください。

 

ここまででハンダ付け作業は終了です。ハンダごてはもう使用しませんので電源を抜きましょう】

 

★最後につまみを取り付けます。まず最初にボリュームを左にいっぱい回しておいてください。
その上からツマミをかぶせますが、基板から少し浮かした状態にして六角レンチで横から止めてください。
ツマミの白い線がMinの位置にくるようにしてください。ネジを閉めたらツマミを右にいっぱい回してMaxの位置まで回ることを確認してください。

以上で、コントロール基板が完成しました。

 

 

4    組み立て手順 (ワイヤーアッセンブリ)

①内部配線用のワイヤーを作成します。

ここで、注意点がひとつあります。スピーカー出力用のワイヤーへコネクターを取り付けるのはここでは行わないでください。(タイプ4)
先にコネクターをつけるとスピーカーターミナルをリアパネルに取り付けできなくなります。

★コネクター(白い)の穴の開いているほうとピンのつめが出ているほうを合わせてアッセンブリします。 ゆっくり押し込むとカチっとはまって抜けなくなります。 はずす場合は、写真のようにつめの部分をドライバーなどで推しながら引き抜きます。

 

②PWAM電源用のワイヤーにコネクターをつけてみましょう。(タイプ3)

★ コネクターとワイヤーの順番に注意してください。

 

③次に細いワイヤーにコネクターをつけます。

★このように3種類の長さのものがあります。

★一番短いワイヤーの完成形です。 タイプ1の3Pin100mm ワイヤー名 W4というものです。

 

⑫残りのワイヤーにもコネクターを取り付けます

★タイプ2はコネクターの向きに注意してください。 タイプ5は、4Pinと2Pin2個をつけるので、十分注意して組み立ててください。

 

以上で組み立て前の準備作業が終了しました。
さあ、いよいよ本体の組み立てです。

 

オーディオアンプキット LV-2.0 MINI (LV2-KIT-MINI) 組み立て方法
その2 組立編へつづく

 

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