オーディオ

LVのアンプでスマホ・iPodのワイヤレス再生対応化

今回は、LVのアンプキットをワイヤレス対応にして、スマホiPodから簡単に再生する方法を紹介します。

Bluetoothモジュールなどを組み込むのが安上がりなのですが、標準のCODECでは、音質が悪くてとても聞いていられないですし、
動作検証もひと苦労しますので、市販品を利用して対応します。

1.準備するもの

(1) エレコム オーディオレシーバー LBT-AVWAR700
(2) LV-2.0アンプキットなど  LV2.0 BasicMiniPremium

 

2.必要工具

★外部接続で使用する場合は工具は必要ありません。
LVのアンプ内部に組み込む場合は、自己責任でお願いいたします。

 

3.Bluetoothオーディオについて

Bluetoothのオーディオはもともとヘッドセットなどに対応するためのものでしたので標準のA2DPと言われるプロファイルではSBCというCODECを採用しています。

このSBCは、音声用なので、これで音楽を再生するととても耐えられない音しか出ません。また、遅延も200msec以上あります。
そこで、CSR社がaptXという高音質の独自仕様を作ったのですが、スマホなどに搭載されて、一気に広がり今では多くの機種が採用しています。
採用モデルは、ここで見られます。
http://www.aptx.com/ja/products/browse/categories
また、iPhone,iPodなどのApple製品は、aptXは搭載されていませんが、SBCではなく、AACで対応しています。
従ってaptXAACの両方に対応したレシーバーを使えば、ほとんどの機器に対応できるという事になります。
そこで、今回は、エレコムから発売されているLBT-AVWAR700というオーディオレシーバーを使ってみました。
これは、aptX,AACの両方に対応しています。また、NFCにも対応しています。

 

4.動作

①これが、オーディオレシーバーの一式です。 USBの電源ケーブルと比較すると本体の大きさがわかると思います。

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②USB電源を接続して、付属のミニプラグケーブルでアンプに接続します。 LVのアンプにはミニの入力(INPUT3)があるので直接つなげます。

 

③まずは、aptX対応スマホを接続してみます。

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※BluetoothをONにすると、デバイス名 LBT-AVWAR700が表示されます。

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※接続が完了しました。

 

④再生します。

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aptXは、スマホに入っている楽曲の種類には関係なく、どのファイルも高音質で再生できます。

 

 

aptX対応でないスマホで接続してみました。

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※再生して音はでますが、SBCコーデックですので、ちょっと聞く気にはなれません。

 

iPodを接続してみます。

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iPodでは、AACで再生ができます。

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※注意 iPodAAC再生されるのは、楽曲自体がAACの時だけです。MP3や他のCODECでは、SBCでの再生になり高音質ではなくなります。

 

NFCも確認してみます。

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※ BluetoothとNFCをONにしてレシーバーに近づけると、自動で接続します。

 

 

5.LVへの組み込み

ここから先は、商品の改造になりますので、メーカーの保障は受けられなくなります。自己責任でお願いします。

 

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※エレコムの中身です。ヘッドホンアンプの上にスペーサーで取り付けました。

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※ミニの出力をLVのInput3に接続して、電源はDC-DCの開いているピンから5Vを取りました。

NFCのアンテナはケースについているので、この状態ではNFCは動作しません。 また、カバーをつけると、Bluetoothの到達距離が少し落ちるようです。

★改造するのは気が引ける方は、ケースのまま組み込んで、DCプラグで、DC-DCの5Vから電源を供給して、オーディオ信号は、この図のようにミニプラグで接続すればすっきりした形にできると思います。
いろいろトライしてみてください。

 

 

DCプラグ使用例

DCプラグ MP-121C を使用して改造せずに取り付けてみます。

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※このようにDCプラグ5V電源を接続します。

 

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※本体を改造せずにLVのアンプと接続ができます。

 

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※本体を改造せずにLVのアンプと接続ができます。

 

LVの5Vから電源を取る件ですが、Logitecに問い合わせたところ待機時402mW 再生中286mWですので問題ないと思います。

 

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