micro:bit(マイクロビット)は、英国放送協会(BBC)がパブリックスクールの開始年齢に相当する11歳、12歳の生徒全員に無償で提供することを目的に開発された超小型のマイコンボードです。BBCは、1980年代にBBC Microというコンピュータを普及させた実績があります。BBC Microを開発したのはエイコーン・コンピュータという企業ですが、ここからARMアーキテクチャが生まれています。将来的にデジタル技術者が大幅に不足すると予測されており、これを解決するためにmicro:bitを企画したということですが、BBC Microの成功を再現することを考えているのだと思います。
micro:bitスターターキットは、micro:bit本体とマイクロUSBケーブル(A-microB)、電池ボックスがセットになっています。
micro:bitには16MHzで動作するARM Cortex-M0が採用されており、基板上には光センサやディスプレイとして使用する25個のLEDと2個のボタンスイッチのほか、加速度センサーと磁力センサー、無線通信機能(BLE)などが搭載されています。
micro:bitは、microUSBケーブルでコンピュータにつなぎます。対応するPCは、Mac、Windows PC、Chromebook、Linux PCなどです。プログラミングには、ウェブブラウザを利用したJavaScriptブロックエディターやPythonエディターといった開発環境が用意されています。例えば、JavaScriptブロックエディターを開くと下図のような画面になり、中央にあるライブラリのリストからコンポーネントを選択し、右側の画面にドラッグし組み合わせてプログラミングしていきます。Pythonエディターを使うと、コーディングによる本格的なプログラミングを学習することができます。
ウェブブラウザ上で書いたプログラムをPCにダウンロードし、micro:bitのメモリにコピーすると、micro:bitでプログラムを動作させることができます。そして、PCとの接続を外し、電池を接続して単体で使用することができます。 現在、国際的な非営利団体(NPO)であるMicro:bit財団が設立されており、Micro:bitの世界的な普及を進めています。
micro:bit(マイクロビット) スターターキット 【MICROBIT-SET】 2,480円 |
|
▽Micro:bitの公式サイトはこちらです。 http://microbit.org/ja/ ▽micro:bit専用の開発環境はこちらです。 https://makecode.microbit.org/
●micro:bitスターターキットのセット内容 ・micro:bit本体×1個 ・Quick Start Guide×1枚 ・Safety Guide×1枚 ・単4電池×2本用ボックス×1個 ・単4乾電池×2本 ・マイクロUSBケーブル(A-microB)×1本
●micro:bitの主な仕様 ・CPU:ARM Cortex-M0(16MHz) ・メモリ:16KB RAM ・LED×25個(5行5列) ・プッシュスイッチ×2個 ・3軸加速度センサー×1個 ・地磁気センサー×1個 ・Bluetooth LE(Bluetooth Low Energy) ・リング×5(I/O×3、3V端子、GND) ・20ピンエッジコネクタ ・MicroUSBコネクタ×1個 ・バッテリーコネクタ×1個(PHコネクタ:2ピン) ・外形サイズ:43×52×11mm ・重量:9g
|