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5WのQi規格に準拠したワイヤレス給電送受信用制御IC「BD57011AGWL/BD57021MWV」好評発売中!

 マルツエレックはDigi-Key社と業務提携、Digi-Key社取扱いの全製品680万アイテム以上を1個からマルツでご購入頂けるようになりました。Digi-Key社のWebサイトと同様の製品ラインナップがマルツオンラインに掲載されています。

  

 今回はその中から、ローム社のワイヤレス給電デバイスをご紹介します。ワイヤレス給電とはコネクタなどを使わずに電力を送ることで、最新のスマートフォンなどでは充電器に乗せるだけで充電できるものが増えています。

 ワイヤレス給電を行う方法にはいろいろありますが、トランスと同じく電磁誘導を利用してエネルギーの伝達を行う磁界結合方式が一般的に使用されています。電磁誘導だけでは効率が悪く、接触するくらいに近づけないと実用になりません。そこで、音の共鳴と同じように磁界の共振現象を利用する磁界共振という技術が開発され、数m離れていても電力伝送ができるようになりました。

 ワイヤレス給電の国際規格には、現在2つの団体が進める規格があります。一つはWPC(Wireless Power Consortium)のQi(チー)と呼ばれる規格で、5W以下のBPPと15W以下のEPPが策定されています。もう一つは、AirFuel Allianceが推進するAirFuel Inductive(旧PMA)とAirFuel Resonant(旧Rezence)という規格です。

 

 BD57011AGWLはワイヤレス給電の受信用制御ICで、Qi規格ver1.2 BPPに基づく5Wのモバイルアプリケーションに対応します。同期整流回路、Qi規格の通信パケットを生成するコントローラ、可変のLDO出力、AM変調によりトランスミッタへ通信を行うオープンドレイン出力などで構成されます。

 

◯BD57011AGWLの主な仕様

可変の出力電圧:4.3V~5.3V(16段階)
・最大入力電圧:20V(max)
・最大入力/出力電流:1.1A(max)
・AC入力周波数範囲:100kHz~210kHz
・TX-RXコイル間の位置ずれ検知
・動作温度範囲:-30℃~+85℃
・パッケージ:UCSP50L3C(42ピン)、3.36×2.62×0.57mm

 
 

 BD57021MWVはワイヤレス給電の送信用ICで、Qi規格ver1.2 BPPに基づく5Wのモバイルアプリケーションに対応します。コイル駆動用インバータ、Qi規格の通信パケット用のコントローラと復調回路、GPIO、TCXOバッファ、I2Cインターフェースなどから構成されています。汎用マイコンと組み合わることで、Qi準拠の送信コントローラとして動作します。

 

◯BD57021MWVの主な仕様

・入力電圧範囲:4.2V~5.3V(max)
・駆動周波数:110kHz~205kHz
・ハーフブリッジ/フルブリッジインバータ対応
・異物検出機能
・GPIO×4
・I2Cインターフェース
・動作温度範囲:-20℃~+85℃
・パッケージ:UQFN(40ピン)、5×5×1mm

 

ご購入はこちらからどうぞ。

ワイヤレス給電 受信用制御IC
【BD57011AGWL-E2】 525円
ワイヤレス給電 送信用制御IC
【BD57021MWV-E2】 930円

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