デバイス

IoT機器のプロトタイプを簡単に実現する「Rapid IoT prototyping kit」好評発売中!

 今回は、NXP Semiconductors社Rapid IoT prototyping kit(SLN-RPK-NODE)をご紹介します。現在、あらゆるものをインターネットにつなぐIoT(Internet of Things)により、新しい産業革命が進みつつあります。このIoTの応用や用途は様々に考えられますが、もっとも一般的な用途は、センサなどで取得したデータをインターネット経由で収集するというもので、これだけでも従来に比べて省力化や監視などにおいて画期的な効果を発揮します。

 

 そこで、基本的な応用例は最初から用意しておき、できるだけ回路設計やプログラミングの手間を省こうということで開発されたのが、Rapid IoT prototyping kitです。5cm角の本体にIoT機器に必要な機能が詰め込まれ、すぐに使用できるアプリケーションが事前にプログラムされています。すなわち、大気質をモニタできる気象計、サーモスタット、傾斜/落下検出、モーション検知、タップコンバータ、タイムカウンタ、カラーLED制御などを行うIoT機器をすぐに実現することができます。

 搭載されているセンサなどを使って独自のIoT機器にしたいときは、Atmosphere IoTというドラッグ&ドロップ方式のWebベースのGUIによるプログラミングツールが用意されており、組み込み機器のコーディング経験がなくても簡単にアプリケーションを作成できます。さらに高度な機能を実現したいときは、NXP社の本格的な統合開発環境MCUXpressoによるソフトウェアツールセットを使用することもできます。

 このキットは、通信にBLE、Thread、Zigbeeを使用できますが、下図に示すModular IoT Gateway(SLN-IOT-GPI)を使用すると、クラウドへの接続が可能になります。また、MikroElektronika社のMikroBUSとClick boardを使用した拡張も可能で、事実上無限の数のアプリケーションを作成することができます。

 

 

●Rapid IoT prototyping kitの主な仕様

・搭載CPU:Kinetis MK64FN1M0VMD12(ARM Cortex-M4、120MHz、144ピンBGA)
・通信デバイス:Kinetis MKW41Z512VHT4(ARM Cortex-M0、48ピンLQFN)
・回復/更新/データロギング用128Mビットフラッシュメモリ
・NFC:NT3H2211(NFCタグ、I2C、2KBメモリ、13.56MHzアンテナ)
・セキュリティデバイス:NXP A10006
・センサ:FXOS8700(3軸加速度/3軸地磁気センサ)
     FXAS21002(低電力3軸ジャイロスコープ)
     MPL3115(気圧/高度/気温センサ)
     温度/湿度センサ、周囲光センサ、大気質センサ
     静電容量式タッチコントローラ
・リアルタイムクロック:NXP PCF2123(アラーム付きカレンダIC、SPI)
・電源IC:NX3P191(パワースイッチ)、MC34671(バッテリーチャージャ)
・ディスプレイ:LPM013M126C(1.28インチSPIコントローラ付きカラーディスプレイ)
・microUSBコネクタ
・デバッグ用SWDコネクタ
・ドッキングステーション互換50ピンコネクタ
・拡張用10ピンコネクタ
・サイズ:49.8×49.8×14mm

 

 

Rapid IoT prototyping kit
【SLN-RPK-NODE】 2,582円
Modular IoT Gateway
【SLN-IOT-GPI】 2,582円

 

 

ページトップへ