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イーサネットケーブルから電力を供給できるPoE評価キット好評発売中!

 今回は、Silicon Laboratories社Power over Ethernet(PoE)用評価キットをご紹介します。Silicon Lab社は、1996年に設立された米国テキサス州オースティンに本社を置くIoTソリューションに強いファブレス半導体企業です。

 PoEは、電力を供給できない場所に設置されたWebカメラやアクセスポイントなどに、イーサネットケーブルを使って電力を供給する技術で、IEEE802.3afとして標準規格になっています。カテゴリ5以上のUTPケーブル(より対線)を使用します。給電側機器をPSE(Power Sourcing Equipment)、受電側機器をPD(Powered Device)と呼びます。電力の供給方式には、データ線と電力線を共有するオルタナティブA(TypeA)と、UTPケーブルの10BASE-T/100BASE-TXで使用しない4本のピンを利用するオルタナティブB(TypeB)があります。4W~25.5Wまでの供給電力によって、クラス0からクラス4のカテゴリがあります。

 Silicon Lab社は、このPoE用の給電側および受電側デバイスを開発/販売しています。

 

 

 Si3404BKC2-KITは、DC/DCコンバータIEEE802.3af制御機能を内蔵したSi3404という受電機器用PoEコントローラを搭載しています。この評価ボードは非絶縁型バックコンバータ方式で、供給電力はクラス2(7W以下)に対応しています。DC出力の監視が可能で、コンバータのスイッチング周波数は外付け抵抗によって調整できます。Si3404BKC2-KITには、データと電源を供給するためのRJ-45ジャック付き評価ボードが接続されており、PoE対応システムのみならず電源コネクタに直接接続できます。また、出力電圧は出荷時には5Vに設定されていますが、3.3Vや12Vに変更することができます。

 

 

 

 Si3404ISOC3-KITSi3404を搭載した受電機器用評価ボードですが、回路構成が絶縁型フライバック方式で、供給電力はクラス3(15W以下)に対応しています。絶縁型は、好ましくないアース接続からPoEシステムを保護することが可能で、AC/DCアダプタやUSBポート/RS-232ポートといった電力デバイスに非イーサネットジャックが搭載されている場合などに最適です。その他の機能は、Si3404BKC2-KITと同様となっています。

 

Si3404 受電デバイス・バック・クラス 2 評価キット
【SI3404BKC2-KIT】 9,646円
Si3404 受電デバイス絶縁型クラス 3 評価キット
【SI3404ISOC3-KIT】 9,646円

 

 

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