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音声入力インターフェースを自在に実現できる「ReSpeaker Mic Array v2.0」好評発売中!

 今回は、Seeed社音声処理ボード「ReSpeaker Mic Array v2.0」をご紹介します。Seeed社は、2008年に設立された中国の深せんに本社を置くハードウェアメーカーで、CPUボードに接続して機能を拡張するモジュールを標準化したGroveシステムなどが有名です。

 

 

 ReSpeaker Mic Array v2.0は、電子機器に音声インターフェースを追加したい場合に使用する装置で、2016年に発売されたv1.0をアップグレードしたものです。機能の中心となるのはXMOS社のボイスプロセッサですが、v2.0ではXVSM-2000からXVF-3000に変更されています。XVF3000は、MEMSアレーマイクを利用して遠く離れた場所からの音声入力を可能にします。ReSpeakerでは、雑音が存在する中でも最大5m離れた場所の声を検出することができます。XVF3000では、4つのマイクを使用して話者が移動しても音声に追従するビームフォーミング機能や、高性能な双方向音響エコーキャンセラ機能が採用されています。音声データや制御信号の通信は、USBやI2S、I2Cインターフェースを使用します。無料の開発ツールが用意されており、パソコンとUSBで接続してWind owsやmacOS、Linuxの環境下でアプリケーションの開発ができます。

 使用しているマイクはSTマイクロエレクトロニクス社製MP34DT01-Mで、超小型、低電力、無指向性のデジタルMEMSマイクロフォンです。使用しているマイクの数は、v1.0の7個から4個に減っていますが、性能は大幅に改善されています。

 ReSpeaker Mic Arrayの用途としては、スマートスピーカーや音声アシスタント、ボイスレコーダー、音声会議システムなど、様々なものが考えられます。

 

●ReSpeaker Mic Array v2.0の主な仕様

・XVF-3000:ボイスプロセッサ(音響エコーキャンセラ、ビームフォーミング、残響除去、ノイズ抑制、ゲインコントロール)
・MP34DT01-M:デジタルMEMSマイク×4
・WM8960:ステレオコーデック
・USBオーディオクラス1.0(UAC1.0)をサポート
・遠隔フィールドの音声キャプチャをサポート
・オンチップの音声認識アルゴリズム
・プログラマブルRGB LEDインジケータ×12
・感度:-26dBFS(無指向性)
・音響過負荷ポイント(AOP):120dBSPL
・SNR:63dB
・電源:micro-USBまたは拡張ヘッダから5VDC
・3.5mmオーディオジャック出力ソケット
・消費電力:5V、180mA(オン時)、170mA(オフ時)
・最大サンプルレート:16kHz
・サイズ:70mm(直径)

 

ReSpeaker Mic Array v2.0
【107990053】 9,215円

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