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太陽誘電のIoT向け無線通信モジュール(BLE5.0対応)好評発売中!

 今回は、太陽誘電Bluetooth5.0対応モジュール「EYSLCNZWW」をご紹介します。太陽誘電は、コンデンサなどの受動部品を主力とする電子部品メーカーです。一時は、記録メディアの製造/販売にも力を入れていましたが、現在は撤退しています。

 あまり知られていませんが、太陽誘電はBluetooth規格の制定に関与した企業で、アジアにおけるBluetoothの認証機関であるBTQの設立にも東芝や日本アイ・ビー・エムなどと共に参画しており、1999年にはBluetooth1.0対応のモジュールを開発しています。

 

 

 太陽誘電のBluetoothモジュール「EYSLCNZWW」は、Nordic Semiconductor社製のnRF52810をベースにしてIoTアプリケーション向けに最適化されており、Bluetooth5.0に対応し2Mbpsモードで動作します。Nordic Semiconductor社は、1983年に設立されたノルウェーのトロンハイムに本社を置く2.4GHzのISM帯通信デバイスを専門とするファブレス半導体企業です。

 新しいBluetoothの規格であるBLE5.0は、従来のBLE4.2に比べて通信速度が1Mbpsから2Mbpsになり、通信可能範囲が4倍の100m~400mに拡大されています。したがって、外部電源がなくても電池で動作する小型ノードを安価に作れるようになり、IoT機器に適した規格になっています。

 本モジュールの用途は、ビーコンや心拍数モニタ、血糖計、計量機器、温度計、モバイルアクセサリ、スポーツやフィットネス用品など様々です。

 なお、本モジュールを使用したアプリケーションの開発用ボード「EBSLCNZWW」も用意されています。この開発ボードはUSBケーブルでパソコンと接続します。また、このボードにはJ-Link Liteが付属しており、ボード上にJ-Link Liteを使ったソフトウェア開発用のSWD(シリアルワイヤデバッグ)コネクタ端子があります。

 

 

●EYSLCNZWWの主な仕様

・対応無線規格:BLE5.0、ANT
・周波数:2.402GHz~2.48GHz
・データレート:2Mbps
・周波数:+4dBmの出力電力で2402MHz~2480MHz
・搭載SoC:nRF52810(24KB RAM、192KB フラッシュ内蔵ARM Cortex-M4コア)
・単電源:1.7V~3.6V
・高性能セラミックチップアンテナを内蔵
・インターフェース:SPI、UART、I2C、PDM、12ビットADC
・動作温度範囲:-40℃~+85℃
・サイズ:9.6mm×12.9mm×2.0mm、パッドピッチ1mm
・規制認証:FCC、ISED、MIC
・RoHS準拠、鉛フリー

 

Bluetoothモジュール
【EYSLCNZWW】 1,368円
Bluetoothモジュール開発用ボード
【EBSLCNZWW】  6,383円

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