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Adafruit社の小型組み込みプラットフォーム「Itsy Bitsy M0 Express」好評発売中!

 今回は、米国Adafruit社の小さなマイコンボードItsy Bitsyシリーズをご紹介します。Adafruit社は、誰でも簡単に扱えるマイコンボードを数多く販売しています。Arduino Unoなどと同サイズのFeatherボードや超小型のTrinketボードなどがあります。Itsy Bitsyボードは、Trinketボードとほぼ同じサイズですが、ピン数が多く、USB機能を搭載しているなど、超小型でありながら高機能なマイコンボードになっています。ちなみに、itsy bitsyとは子供がよく使う俗語で、すごく小さいという意味です。

 

 

 Itsy Bitsyシリーズには、ATMEGA32u4を搭載したItsy Bitsy 32u4、Cortex-M4のATSAMD51を搭載したItsy Bitsy M4 Expressなどがありますが、ここではCortex-M0+のATSAMD21G18を搭載したItsy Bitsy M0 Expressを取り上げます。

 ItsyBitsy M0 Expressの大きさは36mm×17.8mmと超小型ですが、6本の電源ピン23本のGPIOピン(12本をアナログ入力、1本をアナログ出力、13本をPWM出力として使用できる)を備えています。そして、Arduino ZeroやAdafruit Metro M0 Express、Feather M0 Expressと同じ機能を提供できます。そのため、Metro M0やFeather M0でプロトタイプを作り、実際に使用するときはItsy Bitsyボードに変更して小型化することが簡単にできます。

 プログラムの開発にはArduino IDEを使用することができますが、もっと簡単な方法が用意されています。それはCircuitPythonを使用する方法です。CircuitPythonはAdafruit社が開発したPythonインタープリタで、ボードをパソコンに接続するとパソコンの画面に現れるドライブにプログラムを保存するだけでプログラミングが終了します。プログラムはテキストエディタで簡単に編集することができ、専用のドライバもソフトウェアも必要ありません。CircuitPythonを使用するには、Webからダウンロードしてボードのフラッシュメモリに書き込みます。

 こちらから商品の詳細と動画をご覧いただけます。

 

●Itsy Bitsy M0 Expressの主な仕様

・搭載MCU:ATSAMD21G18
      (32ビットCortex-M0+、48MHz、3.3V動作、フラッシュ256KB、RAM32KB)
・2MBのSPIフラッシュ外部メモリ搭載
・USBネイティブサポート
・GPIO:23ピン(PWM出力13ピン、アナログ入力12×12ビット、アナログ出力1×10ビット)
  静電容量式タッチセンサ:8ピン
  シリアル、I2C、SPIを利用可能
  Vhighピン:VBATやVUSBをソースとするレベルシフタを介した出力が可能
・blink用赤色LED
・RGB LED
・リセットボタンおよびピン
・USB/外部給電の自動切り替え機能
・サイズ:36×17.8×4.3mm(ヘッダピンは実装していません)
・重量:2.7g

 

Itsy Bitsy M0 Express
【3727】 1,570円

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