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最大33Wを送信可能なワイヤレス給電のデモキット好評発売中!

 今回は、米国Efficient Power Conversion(EPC)社ワイヤレス給電の評価用キット「EPC9129ワイヤレスパワーキット」をご紹介します。EPC社は、2007年に設立されたカリフォルニア州エルセグンドに本社を置く、主にGaN FETを製造/販売する半導体メーカーです。GaN(窒化ガリウム)は、シリコンに比べて熱伝導率が大きく、バンドギャップが広いため高速動作に優れており、消費電力も少ないという利点があります。欠点は、歴史の長いシリコンに比べて製造コストが高いことでしたが、近年ではそれも解消されつつあり、今後の需要増が期待されています。

 


 

 今回は、米国Efficient Power Conversion(EPC)社のワイヤレス給電の評価用キット「EPC9129ワイヤレスパワーキット」をご紹介します。EPC社は、2007年に設立されたカリフォルニア州エルセグンドに本社を置く、主にGaN FETを製造/販売する半導体メーカーです。GaN(窒化ガリウム)は、シリコンに比べて熱伝導率が大きく、バンドギャップが広いため高速動作に優れており、消費電力も少ないという利点があります。欠点は、歴史の長いシリコンに比べて製造コストが高いことでしたが、近年ではそれも解消されつつあり、今後の需要増が期待されています。

 

 ワイヤレス給電の国際規格には、現在2つの団体が進める規格があります。一つはWPC(Wireless Power Consortium)Qi(チー)と呼ばれる規格で、5W以下のBPPと15W以下のEPPが策定されています。もう一つは、AirFuel Allianceが推進するAirFuel Inductive(旧PMA:電磁誘導方式)AirFuel Resonant(旧Rezence:磁界共振方式)という規格です。

 iPhoneがQiを採用したためAirFuelは劣勢にあるように見えますが、AirFuelでは離れていても電力を送れる磁界共振を利用したワイヤレス給電の規格も策定しているので、両者は共存していくと考えられます。

 EPC9129ワイヤレスパワーキットは、高効率が要求されるワイヤレス給電システムにEPC社のGaN FETが適していることを確認できるデモキットです。さまざまな動作条件下で、最大電力効率80%~90%のワイヤレス給電システムを実現できます。また、送信側は広い面積をカバー可能で、複数台の受信機に同時に給電することもできます。このシステムは、ISM帯の6.78MHzで動作し、最大33Wの電力を送信することができます。ワイヤレス給電の規格は、AirFuelに準拠しています。送信デバイスはAirFuelクラス4に、受信デバイスは2種類用意され、AirFuelカテゴリ3とカテゴリ5に準拠しています。

このキットは、下記の内容で構成されています。

・EPC9512(送信およびパワーアンプ基板)×1
・送信コイル(AirFuelクラス4準拠)×1
・EPC9513(AirFuelカテゴリー3準拠受信デバイス、5V/5W)×1
・EPC9514(AirFuelカテゴリー5準拠受信デバイス、19V/27W)×1

   

EPC9129ワイヤレスパワーキット
【EPC9129】 113,235円

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