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4G LTEセルラーを使ったIoTアプリケーションの構築におすすめ。評価/開発用ハードウェアキット「AE-CLOUD2」好評発売中!

 今回は、ルネサスエレクトロニクス社のRenesas Synergy(TM)プラットフォームを使用してクラウドに接続できるIoT機器開発キット「AE-CLOUD2」をご紹介します。

 AE-CLOUD2は、AE-CLOUD1に続くクラウド接続機器の評価/開発用キットです。AE-CLOUD1は無線LANを使ってクラウドに接続する構成でしたが、AE-CLOUD2は4G LTEセルラーネットワークに接続するプロトコルCat.M1、Cat.NB1(NB-IoT)を使用してクラウドに接続することができます。

 Cat.M1とNB-IoTは、移動体通信システムの標準化作業を行っている3GPP(Third Generation Partnership Project)が策定したIoT機器向けの無線通信規格で、KDDIやソフトバンク、NTTドコモなども本年度から順次サービスを開始しています。Cat.M1とNB-IoTは、どちらもLPWA(Low Power Wide Area)と呼ばれる通信ネットワークの一つで、SigfoxやLoRaWANなどと競合する規格です。

 Cat.M1はLTEの一部の周波数帯域を利用しており、通信速度は最大1Mbpsで、通信モジュールの低価格化と省電力化を目的としています。また、NB-IoTは、Narrow Bandの略で180kHz幅と非常に狭い帯域を利用しており、通信速度は最大でも下り27kbps、上り63kbps程度と遅くデータ容量も少ないですが、低価格と省電力に特化したLTEと共存可能な規格です。

 AE-CLOUD2のハードウェアは、S5D9MCUを搭載したベースボードとセルラーとGPSのアンテナ付き3モードのセルラーモデム、Wi-Fiボード、イーサネットケーブル、USBケーブルなどで構成されています。S5D9MCUベースボードには、照度、気温/湿度/気圧、地磁気、加速度、ジャイロスコープなどのセンサとマイクロホンが搭載されています。

 AE-CLOUD2は、Synergy Enterprise Cloud Toolbox Demo(評価用)を使用して、アカウントにサインアップすると、Microsoft AzureやAmazon Web Services、Google Cloud Platform、Medium One Cloudなど、任意のクラウドサービスにわずか10分程度で接続できます。また、Medium One IoT Prototyping Sandboxを使用すると、IoTプロトタイピングプロジェクトをすぐに開始することができ、完成したプロトタイプはMedium Oneに移送して利用することができます。

 より詳しい内容は、ルネサス社のWebページをご覧ください。

 

●AE-CLOUD2ハードウェアキットの内容
・S5D9 MCUボード
・Wi-Fiボード:IEEE802.11b/g/n
・LTE Cat.M1およびCat.NB1セルラーArduinoシールド
・セルラーアンテナ
・GPSアンテナ
・イーサネットケーブル×1
・USB(A)オス‐USB(MicroB)の1フィートケーブル×2

 

AE-CLOUD2 クラウド接続アプリケーション評価/開発キット
【YSAECLOUD2】 26,800円

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