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めったに発生しないバグの解析も可能なデバッグプローブ「J-TRACE PRO for Cortex-M」好評発売中!

 今回は、Segger Microcontroller Systems社のARM Cortex-Mコアのトレース機能をサポートするデバッグプローブ「J-TRACE PRO for Cortex-M」をご紹介します。Segger社は、1992年に設立されたドイツのモンハイムアムラインに本社を置く非上場企業です。組み込み機器用の開発ツールやRTOSなどのミドルウェアを開発/販売している企業ですが、J-Linkというデバッガで有名です。

 

J-TRACE PROはJ-LinkやJ-Link PROの上位機種であり、J-TRACE CMの後継機種になります。J-TRACE PRO for Cortex-Mは、ARM Cortex-M0+/M3/M4/M7のトレースをサポートしています。Cortex-Mデバイスには、組み込みトレースマクロセル(ETM)が搭載されています。ETMは、ソフトウェアをリアルタイムに実行しながら、プロセッサのレジスタやメモリをトレース(監視/記録)し、システムのデバッグをサポートする機能で、J-TRACE PROはトレースデータを読み取ってホストPCに送信することができます。

 従来のデバッガはトレースデータを限定された内部メモリに取り込むだけでしたが、J-TRACE PROはリアルタイムですべてのトレースデータを連続的にホストPCに送信することができます。そのため、無限のトレース記録が可能になり、システム動作の完全な解析ができるので、めったに発生しないようなバグの追跡ができます。さらに、フラッシュメモリ上のハードウェアブレークポイント数の制限によらず、無制限にフラッシュブレークポイントを設定できます。これはSegger社の特許です。そのほか、ターゲットデバイスの電力消費量を記録できるPower Profiling機能などがあります。

 

●J-TRACE PRO for Cortex-Mの主な仕様
・ETM、ETB/MTBトレースインターフェース対応
・内蔵フラッシュメモリ:64Mバイト
・RAMダウンロード速度:3Mバイト/s
・ターゲットインターフェース:50MHz(max)
・SWO(Serial Wire Output)サンプリング速度:100MHz(max)
・ホストインターフェース:USB2.0、10/100/1000Ethernet
・デバッグインターフェース:JTAG/SWD20ピン、JTAG/SWD+Trace19ピン
・ライセンスソフトウェア:GDB Server、J-Flash、J-Flash SPI、Unlimited Flash Breakpoints
・対応プラットフォーム:Windows、Mac、Linux
・ファンレス設計
・動作温度範囲:+5℃~+60℃
・重量:120g
・外形サイズ:123mm×68mm×30mm

 

J-TRACE PRO FOR CORTEX-M
【8.18.00 J-TRACE PRO FOR CORTEX-M】
236,316円

 

 

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