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リチウムイオン電池をワイヤレスで充電できる「ワイヤレス給電送信回路」と「ワイヤレス給電受信回路」マルツエレックから新登場!

 ワイヤレス給電とは、ケーブルなどを接続せずに電力を送ることです。例えば、最新のスマートフォンなどでは、充電用のマットの上に置くだけで充電ができるようになっています。今回ご紹介する「ワイヤレス給電送信回路」と「ワイヤレス給電受信回路」を組み合わせることで、リチウムイオン電池をワイヤレスで充電することができます。電気的に絶縁された装置に応用するワイヤレス給電の実験や過酷な環境で使用するワイヤレス給電システムの試作などにご利用いただけます。

 

 ワイヤレス給電送信回路には、アナログデバイセズ社のワイヤレスパワートランスミッタLTC4125を使用しています。LTC4125は、外部に接続したLC回路の共振周波数と一致するように、自動的に駆動周波数を調整するAutoResonantスイッチング機能があり、入力電源(3V~5.5V)から受信回路側の同調レシーバに最大5Wの電力を供給することができます。

また、ワイヤレス給電受信回路には、アナログデバイセズ社のワイヤレスパワーレシーバ/バッテリチャージャLTC4120-4.2を使用しています。LTC4120-4.2は、入力電圧を効率よく安定化する動的整合化制御機能(DHC)を内蔵し、LTC4125から送られてきた電力を、4.2Vの電圧に固定し安定した電流で出力します。さらに、同期整流式の降圧バッテリチャージャとして機能し、リチウムイオン電池を効率よく充電します。

 

●ワイヤレス給電送信回路とワイヤレス給電受信回路の仕様

【ワイヤレス給電送信回路】
・入力電圧範囲:3V~5.5V
・入出力端子:VIN、LTX1、LTX2(LTX1-LTX2間に送電コイルを接続)、GND
・送信電力:5W
・AutoResonantスイッチング機能、異物検出機能

ワイヤレス給電送信回路
【MEB-LTC4125-T】 8,540円

 

【ワイヤレス給電受信回路】
・入力電圧範囲:12.5V~40V
・出力フロート電圧:4.2V
・充電電流:400mA(CHG1ショート、CHG2オープン)、200mA(CHG1オープン、CHG2ショート)
・入出力端子:LRX1、LRX2(LRX1-LRX2間に受電コイルを接続)、VBAT、GND
・設定用ジャンパ:CHG1、CHG2

ワイヤレス給電受信回路
【MEB-LTC4120-R】 7,500円

 

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