MD6603搭載「デジタル電源用マイコン評価基板 CHEWING GUM」バージョンアップして好評発売中！

　ご好評をいただいていたサンケン電気製のデジタル電源用マイコンの評価基板「CHEWING GUM」が新しくなってマルツエレックより発売を開始いたしました。本ボードは、新規に開発されたデジタル電源用マイコンMD6603を搭載した超小型マイコンボードです。

　MD6603は、従来のMD6601/MD6602に搭載されていた8ビットCPU(8051)と2個のTinyDSPに加えて、専用コアのEPUを新たに搭載し、電源のマルチタスク処理がより強化されています。EPUは、ゼロ時間でタスク切り替えができる16 ビットマイコンであり、TinyDSPや豊富なアナログ機能、高分解能PWMなどと密接に連携することにより、デジタル制御電源に必要となる複雑なリアルタイム処理を低遅延で実行します。

　スイッチング電源は、負荷が変動しても安定して電力を供給できるように常に出力を監視しながらフィードバックする構成になっています。そのフィードバック制御をアナログではなくデジタルで行うのがデジタル電源です。アナログ制御方式ではエラー・アンプが出力電圧と基準電圧を比較して、差分がゼロになるようにパワートランジスタを調整し、出力電圧を一定に保つ働きをしますが、デジタル制御方式ではDSPが数値演算を行って同様の働きをします。

　MD6603を使用したデジタル電源は、アナログ制御電源に比べて高効率、高速応答、高信頼性、小型化、多品種対応などにおいて優れており、さらにホストと負荷が通信しあうことで、状況に応じて最適なドライブや制御方法に切り替えることができるといった利点があります。

　CHEWING GUMは、USB-シリアル変換チップとminiUSBコネクタを搭載しており、PCと接続するだけで、サンケン電気が提供する統合開発環境MD-Studioを使用して、内蔵FLASHメモリの書き換えやソースレベルデバッグなどを行うことができます。また、MD6603の各ピンを2.54mmピッチの端子に引き出してあるので、ピンヘッダを取り付ければブレッドボードによる評価を簡単に行うことができます。

●MD6603搭載CHEWING GUMの主な仕様

・搭載MPU：MD6603FNV
・PCとUSBケーブルで接続することでバスパワーによる動作が可能
・ブレッドボードなどに接続可能な2.54mmの端子ピッチ
・アナログ/デジタルで分けて配置されたGPIO端子
・USBシリアル変換IC：CP2102-GM
・電源LED(橙色)、ユーザーLED(緑/橙2色)
・リセットスイッチ
・コネクタ：miniUSB
・基板サイズ：53.7mm×18.0mm(突起物をのぞく)

デジタル電源用マイコン評価基板 CHEWING GUM 【MSE-MD6603-DIP】　5,480円

　ネプコン ジャパン2019は、アジア最大級のエレクトロニクス開発・実装展です。多機能化・高性能化するエレクトロニクス機器を支える世界最先端の電子部品・材料、製造・実装・検査装置が一堂に会します。いよいよ明日1月16日（水）から1月18日（金）の3日間、東京ビッグサイトにて開催されます。

　マルツエレックでは東芝デバイス＆ストレージ株式会社様、インフィニオン テクノロジーズ ジャパン株式会社様、株式会社村田製作所様、サンケン電気株式会社様、CQ出版株式会社様と、 「第11回 LED・半導体レーザー 技術展(L-tech2019)」に共同出展致します。

　今回はご協賛いただいた、CQ出版株式会社様の展示についてご紹介します。

◆展示ご案内1：トランジスタ技術

　1964年の創刊から約55年に渡り発行し，現在も多くの電気/電子のサイエンスを楽しむエンジニアの方々にご愛読いただいている月刊誌です．

　本ブースでは，創刊号から最新号まで手に取って立ち読みいただけるコーナを開設します．編集記事で取り上げる部品や技術，広告掲載企業のPR製品を通じて時代の流れを体感ください．近年は，自動運転技術に応用される1cmの測位精度を実現するRTK GPSや高精細カメラやLiDARなどの3D計測技術も紹介しています．また，ロケット開発や人工衛星などをテーマに，夢のある次世代テクノロジも積極的に取り上げています．

◆展示ご案内2：プロフェッショナルに贈るエレクトロニクス技術情報誌「アナログウェア」

　トランジスタ技術から産業技術を抽出し，1冊に凝縮した小冊子です．その道の専門家により，部品の内部構造から正しい使い方まで徹底解説しています．本ブースでは，バック・ナンバ全7冊を立ち読みいただけます．当日実施するアンケートにお答えいただいた方には，お好きなバック・ナンバを1冊プレゼントいたします．

◆展示ご案内3：現役エンジニアによる会員制の技術交流コミュニティ「アナログウェア実装技術研究会」

　現役エンジニア1人1人が，ジャンルや企業の垣根を越えてつながる技術交流コミュニティ「「アナログウェア実装技術研究会」の紹介と会員募集を行います．高性能なモノ作りに役立つ技術の習得から人脈作りまで幅広く活用いただけます．当日は，プレ会員の方(6名)による所有技術や自社製品のプレゼン会も予定しております．

　もの作り戦国時代で活躍する読者の方々や次世代エンジニアである学生を対象に，ハードウェア製作の技術力を客観的かつ相対的に診断できるエレクトロニクスの技術力テスト「トラ技検定」をスタートしました．ブース内では，ネプコンジャパン2019限定の問題を用意して皆様のチャレンジをお待ちしています．

◆展示ご案内5：若手エンジニアと学生のモノ作り「はじめの一歩」を応援する「トラ技ジュニア」

　アナログ回路作りの基礎や測定技術，はんだ付けなど，普遍的なハードウェア実装技術を誌面で紹介することで，多機能かつ高性能な製品作りの設計現場に旅立つ，学生や若手エンジニアを全力でサポートします．本ブースでは，バック・ナンバの立ち読みをはじめ，記事で紹介した製作物やキットの展示を予定しています．

◆展示ご案内6：新刊の雑誌/書籍やキットの即売

　トランジスタ技術の最新号に加えバック・ナンバや関連書籍の販売を行います．一般に流通していない，オリジナルグッズやキット，冊子などの直販商品の販売も行います．

【イチオシ新企画】
現役エンジニア技術交流コミュニティ「アナログウェア実装技術研究会」開幕
ネプコン会場では、プレ会員の方による所有技術や自社製品のプレゼン会を開催予定

　AIを搭載し，人に代わって自律的に動き続けることが求められる「現代の組み込み機器」は，そのハードウェアやソフトウェアにより高い信頼性が求められます．今まで以上に，質の高いモノを作る力が要求されています．

　一方で，エレクトロニクスのディジタル化によって，製造技術の多くが人件費の安いアジアに移動しました職人技の継承も順調とはいえません．

　トランジスタ技術 for プロフェッショナル「アナログウェア」編集部では，現役エンジニア1人1人が，ジャンルや企業の垣根を越えてつながる技術交流コミュニティ「「アナログウェア実装技術研究会」を立ち上げます．

●会員資格
(1)現役のプロのエンジニア
(2)アナログウェア実装技術研究会での講演（会員）が可能な方
(3)会報誌へのレポート執筆が可能な方（B5版/3ページ以内）
※Webサイトにも掲載させていただきます．
※会員数が10名以内の場合は，Webサイト内のみの情報公開になります．

●会員向け無料サービス項目
(1)アナログウェア実装技術研究会への参加（年3回実施）
(2)会報誌（会員の技術レポート集）の執筆と購読（年3回実施）
(3)懇親会(食事会)への参加（年3回実施）

●概要
・開催場所 ：CQ出版本社ビル（東京都文京区）
・開催時間 ：14：00～17：30（懇親会：18：00～）
・2019年度 会員募集 ：2019年1月16日～5月20日まで
・入会/会員登録料金 ：無料（登録のご住所に後日会員証を送付いたします）
・応募 ：アナログウェア公式Webサイト内から必要事項をご記入の上お申し込みください．

●2019年度の開催スケジュール（予定）
・第1回開催：2019年6月10日（月）
・第2回開催：2019年10月10日（木）
・第3回開催：2020年2月10日（月）

●タイム・スケジュール
14：00～16：00：アナログウェア勉強会（ゲスト講演）
16：00～17：30：会員の発表
18：00～：懇親会