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IoT機器に最適な低消費電力FPGAの評価用ボード「iCE40 UltraPlusブレークアウトボード」好評発売中!

 今回は、Lattice Semiconductor社の低消費電力でIoT機器に適したFPGAを搭載した「iCE40 UltraPlusブレークアウトボード」をご紹介します。Lattice社は、小規模で低消費電力のFPGAを中心に製品開発を行っていますが、iCE40 UltraPlusはiCE40ファミリの最新デバイスで、従来品に比べてLUT(ルックアップテーブル)数やメモリ容量、DSP数などが大幅に向上しています。スマートフォンやウェアラブル機器、産業オートメーション、セキュリティおよび監視用製品などに最適です。

 このブレークアウトボードは、USB MiniケーブルでPCと接続し、電源の供給とプログラミングを行います。全てのI/Oが端子に出ているので、iCE40 UltraPlus FPGAの主要な機能を簡単に評価することができます。本ボードには、RGB LEDをPWM回路で駆動するデモ用プログラムとGUIが付属しており、iCE40 UltraPlusの大電流LED駆動能力を容易に確認できます。Lattice Diamond Programmerソフトウェアを使用すると、オンボードのSPIフラッシュを独自に再プログラミングできます。また、iCEcube2ソフトウェアを使用すると、独自のシステムを開発することができます。Lattice Diamond ProgrammerとiCEcube2は、どちらも無償でダウンロードできます。

 Lattice社は、IoT機器のAI化にも力を入れており、昨年にはsensAIという開発プラットフォームを公開しました。sensAIは、IoT機器などに少ない部品でAI機能を導入するための開発環境で、「FPGAを搭載したハードウェア」、「推論を行うニューラルネットワークIPコア」、Caffe/TensorFlow用の機械学習ライブラリをFPGA用に変換するコンパイラなどの「開発ツール」、顔認証などを行うための「レファレンスデザイン」、用途ごとに対応する「カスタム設計サービス」の5つのスタックで構成されています。sensAIは、iCE40 UltraPlusに対応しています。

 

●iCE40 UltraPlus(iCE40UP5K-SG48)の主な仕様
・電源電圧:1.14V~1.26V
・LUT論理密度:5280
・消費電流:75μA(スリープ時)、1~10mA(動作時)
・組み込みブロック(EBR)RAM:120kビット
・シングルポートRAM:1024kビット
・PLL×1、I2Cコア×2、SPIコア×2
・オシレータ:10kHz(低消費電力用)、48MHz(高機能用)
・24mAドライブ×3
・16×16乗算器/32ビットアキュムレータブロック×8
・NVCM(Non-Volatile Configuration Memory):あり
・PWM:あり
・パッケージ:QFN48ピン、7.0mm×7.0mm

 

ICE40 ULTRAPLUS BREAKOUT BOARD
【ICE40UP5K-B-EVN】 6,464円

 

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