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Digi-Key社【アプリケーションラボ】技術解説記事のご紹介「USB-C電力供給を始めよう」

 「アプリケーションラボ」は、Digi-Key社のご協力をいただいて、Digi-Key社が公開している新製品や技術情報を日本語でご紹介するWebページです。基礎技術から最新技術まで有益な情報を公開していますので、是非ご活用ください。

 今回は、その中からUSB Type-Cにより電源を外部デバイスに供給する方法に関する解説記事の概要をご紹介します。

■USB-C電力供給を始めよう

 

 USB Type-C(USB-Cと簡略して表記される)は、USB3.1規格とほぼ同時に公開されましたが、データ通信の仕様ではなく小型USBコネクタの新規格です。従来のUSBコネクタの種類が増えたことによる互換性の不便さを解消し、表裏逆挿しを可能にすることが大きな目的です。加えて、USB3.0では最大4.5W(5V/900mA)だった電力供給が最大100W(20V/5A)まで可能になり、USBインターフェースは補助電源ではなく主電源として使用できるようになりました。

 【アプリケーションラボ】の技術解説では、USB-Cコネクタで100Wの電力供給を実装する際の注意点について詳しく解説しています。100Wの電力供給には、USB-Cで追加された4本のVBUSピンを使用します。ただし、ユーザーの安全性を確保するために慎重な基板レイアウトが必要になります。また、USB-Cコネクタの選択も重要で、記事ではAmphenolのUSB-Cレセプタクルコネクタが推奨されています。電源をレセプタクルコネクタに供給するときに、USBホストとデバイス間でハンドシェイクを行って、供給する電力量を決定する必要があり、そのためのコントローラとしてSTMicroelectronicsのSTUSB1700などを使用すると、USB-Cシステムの安全設計が大幅に簡素化され、開発者の負担も軽減されます。是非参考にしてください。

 

Amphenol FCI(USB-Cレセプタクルコネクタ)
【10137062-00021LF】 353円
Amphenol FCI(USB-Cレセプタクルコネクタ)
【10132328-10011LF】 412円
USB Type-Cソースコントローラ
【STUSB1700】 382円

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