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USB3.0/PCIeインターフェースで4K UHDディスプレイを実現 組み込みグラフィックプロセッサ「SM768」好評発売中!

 今回は、Silicon Motion Technology社製の組み込みグラフィックプロセッサ「SM768」をご紹介します。Silicon Motion社は、1995年に米国カリフォルニア州サンノゼで設立されましたが、現在は香港に本社を置いています。SSD(Solid State Drive)やSSS(Solid State Storage)向けNANDフラッシュコントローラを開発するファブレス半導体メーカーとして有名です。最近では、FerriSSDやFerrieMMCといった車載機器や組み込み機器向けのSSDに注力しています。

 

 SM768は、USBやEthernet、Wi-Fiなどを介して4K超高精マルチディスプレイを実現するグラフィックディスプレイSoCです。4K UHD(3840×2160)またはフルHD(1920×1080)のディスプレイ解像度をサポートします。このSoCはARM Cortex-R5を採用し、PCIeを介してホストに接続することも、USB3.0を介してラップトップ/PCに接続することもできます。用途は主に組み込み機器で、USBディスプレイドッキングステーション/アダプタ、USBモニタ、ゼロ/シンクライアント、POS端末、ワイヤレスディスプレイ、デジタルサイネージ、ビデオ会議システムなどが考えられます。

 Silicon Motion社独自のCAT(コンテンツ適応技術)と呼ばれる複数の画像/ビデオの処理アルゴリズムを使用して表示データを圧縮し、帯域幅の使用量を最小限に抑えています。またCATは、最小限のホストCPUの使用率で、低遅延/高品質のディスプレイを実現します。

 

●SM768の主な仕様
・グラフィックエンジン:ビデオデコーダ付き128ビット2Dエンジン
・ホストインターフェース:USB3.0、PCIe2.0 x1、x2
・内部メモリ:256MB DDR3(オプション)
・外部メモリ:1GB DDR2/3(最大)
・対応解像度:
 VGA、SVGA、SXGA、WXGA、WXGA+、WSXGA+、フルHD、QWXGA、
 WQXGA(2560×1600)、4k UHD(3840×2160)
・ビデオデコーダーサポート:
 H.264 MVC/AVS+、H.263、MPEG-4、MPEG2、M-JPEG、RealVideo、
 VC-1、Theora
・使用温度範囲:0℃~+70℃(商用)、-40℃~+85℃(拡張)
・パッケージ:425ピンBGA MCM(19mm×19mm)

 

グラフィックプロセッサ
【SM768GE0B0000-AB】 6,907円

 

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