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Groveコネクタで簡単に使用できるオムロンのセンサと評価ボード 好評発売中!

 今回は、高精度なオムロンのセンサをGroveコネクタで簡単に利用できるようにした3種類のセンサ評価モジュールをご紹介します。オムロンでは、技術力の強化と新しい応用分野の開発を目的に、「イノベーション推進本部」を2018年3月に設立しました。その一環として、自社のセンサをより多くの人に使ってもらうことを目指して「絶対圧センサ評価モジュール」、「感震センサ評価モジュール」、「MEMS非接触温度センサ用変換基板」を石川県で2018年5月に設立されたばかりの合同会社テクノアルタエンジンと共同で開発しました。

 絶対圧センサ評価モジュールには、真空を基準にした圧力(絶対圧)を測定できる形2SMPB-02E MEMS絶対圧センサが搭載されています。気圧の変化や高さの変化を高精度に検出できます。また、感震センサ評価モジュールには、地震の大きさを表す震度階級と相関性の高いSI値を採用することで、震度階級に即した高精度な地震判定ができる形D7S 感震センサが搭載されています。3軸加速度センサと独自のSI値演算アルゴリズムを採用し、実際の震度に近いSI値を出力します。これらのボードには、Groveコネクタが搭載されています。

 形D6T MEMS非接触温度センサは、視野角がX方向44.2°、Y方向45.7°で、それぞれ4分割された4×4の16面のエリアの温度を計測することができます。人感センサとして使用でき、焦電型赤外線センサと異なり静止している人も検出できます。MEMS非接触温度センサ用変換基板は、このセンサをGroveコネクタで利用できるようにするためのボードです。

Groveシステムは、コネクタを使用してマイコンボードと拡張ボードを接続するためのSeeed社の規格です。Raspberry PiやArduinoなどとGrovePi+やGROVE-ベースシールドなどを用いて、はんだ付けなしに接続できます。

なお、Raspberry Piなどで利用するためのサンプルコードが、GitHubの「OMRON Developers Hub」に公開されています。

 

●絶対圧センサ評価モジュールの主な仕様
・搭載センサ:形2SMPB-02E
・電源電圧:3.3V~5V
・圧力検出範囲:30~110kPa
・圧力精度:±50Pa(30~110kPa、0~+65℃)
 ±80Pa(30~110kPa、-20~0℃)
・相対精度:±3.9Pa
・通信インターフェース:I2C
・個別の補正係数はOTP(One Time PROM)に格納

●感震センサ評価モジュールの主な仕様
・搭載センサ:形D7S-A0001
・動作電圧:2.1~5.5 V
・消費電流:待機時 90μA(max)/処理中 300μA(typ)
・加速度検出範囲:-2,000~+2,000gal
・通信インターフェース:I2C
・遮断出力(INT1):震度5強相当以上で出力

●MEMS非接触温度センサの主な仕様
・センサ型名:形D6T-44L-06
・素子タイプ:4×4
・電源電圧:DC4.5~5.5V
・視野角:X方向:44.2°、Y方向:45.7°
・対象物温度検出範囲:5~50℃
・消費電流:5mA(typ)
・I2Cインターフェース

 

絶対圧センサ評価モジュール
【TECHNOALTA-2SMPB-02E-G】 1,500円
感震センサ評価モジュール
【TECHNOALTA-D7S-A0001-G】 3,500円
MEMS非接触温度センサ(素子タイプ4×4)
【D6T-44L-06】 6,200円
MEMS非接触温度センサ用変換基板
(Groveコネクタを使用するために必要です。)
【TECHNOALTA-D6T-44L-GC】 800円

 

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