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Microsoft社のAzure Sphereを体験できる評価用キット 好評発売中!

 今回は、Microsoft社が開発したIoT機器のためのソリューション「Azure Sphere MT3620 Development Kit JP版」をご紹介します。この製品には米国版、ヨーロッパ版、日本版があり、日本版は日本の技適証明を取得しています。

 Azure Sphereは、Microsoft社がIoT機器のために開発した、ハードウェア仕様も含めたLinuxディストリビューションです。ハードウェア、OS、クラウドに一貫したセキュリティを提供できることが最大の特徴です。動作するOSはLinuxですが、開発環境はWindowsとなっており、下記の環境とツールが必要です。

 1.Windows10 Anniversary Update以降(1607以降)
 2.Visual Studio 2017 Enterprise/Professional/Community15.7以降
 3.Azure Sphere SDK Preview for Visual Studio(入手先)

 このキットには、MT3620を搭載した評価ボードが入っています。MT3620は、台湾のMediaTek社が開発したAzure Sphere対応に認定されたMCUです。MT3620には、最大500MHzで動作するARM Cortex-A7プロセッサと、I/Oサブシステム用の最大200MHzで動作するARM Cortex-M4Fプロセッサが搭載されています。周辺機能として、GPIO、UART、I2C、SPI、I2S、PWM、ADC、IEEE802.11b/g/n(2.4/5GHz)Wi-Fiを内蔵しています。

 Azure Sphere OSは、MT3620にあらかじめインストールされており、Azure Sphere Security Serviceと連携してセキュアなIoTプラットフォームを作成するように設計されています。セキュリティの更新やプログラムのアップデートは、Azure Sphere Security Serviceで提供されます。2019年2月のアップデートでは、DHCPサーバとSNTPサーバのサポートが追加され、I2CとSPIも使用可能になっています。

 Azure Sphereのライセンスがキットに含まれており、Azureアカウントを取得してAzure Sphereテナントを作成します。Azureを使うときの管理スペースをテナントといい、Azure AD(Active Directory)と1対1で対応しています。Azure ADにADユーザを作成して、評価ボードをADユーザに割り当てるとプログラミングが可能になります。Azure Sphereは、昨年に公開されたばかりなので、今後の展開が期待されます。

 

Azure Sphere MT3620 Development Kit JP版
【102991100】 9,075円

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