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ルネサス製デバイスを搭載!ワイヤレス給電回路基板の第2弾新発売!

 ワイヤレス給電は、ケーブルなどを接続せずに電力を送ることです。マルツエレックでは、すでにアナログデバイセズ社のLTC4125とLTC4120-4.2を採用したワイヤレス給電の送受信回路を販売していましたが、今回ルネサスエレクトロニクス社製のワイヤレス送電用ICと受電用ICを採用した「ワイヤレス給電送信回路」と「ワイヤレス給電受信回路」を発売しました。これらの基板を組み合わせて、リチウムイオンバッテリのワイヤレス充電システムやアプリケーションへのワイヤレス電力供給などにご活用いただけます。

 ルネサスエレクトロニクス社の受電用IC RAA457100は、ワイヤレスで電力を受電し、小型リチウムイオン2次電池の充/放電管理に必要な機能とDC-DCコンバータを3.22mm×2.77mmの小型パッケージに集積することで、低消費電力のワイヤレス充電システムを省スペースかつ容易に導入することができます。また、送電用IC RAA458100は、ワイヤレス送電に必要なゲートドライバや送電電力制御回路などを集積しています。

 今回発売した「ワイヤレス給電送信回路」(写真左)は、送信回路、ハーフブリッジ/フルブリッジ対応 MOSFETドライバ回路、モニタ回路、保護回路を搭載し、本基板に電力を供給すると、送電コイルを介して受信側へ電力をワイヤレスで送信することができます。

 また、「ワイヤレス給電受信回路」(写真右)は、受信回路、バッテリ充電回路、保護回路、外部システムへの電力供給回路などを搭載し、本基板に受電コイルを介してワイヤレス受信した電力を入力すると、バッテリ充電用の充電制御電圧、充電電流を出力します。さらに、内蔵DC/DCコンバータを使用して、バッテリから外部システムに安定した電力を供給することができます。

●ワイヤレス給電送信回路とワイヤレス給電受信回路の仕様
【ワイヤレス給電送信回路】
・搭載デバイス:RAA458100
・入力電圧範囲:4.4~5.25V(モバイルバッテリからの入力も可能)
・レジスタ設定は基板上のEEPROMや外部からのシリアル通信で行う
・ブリッジ回路過電流保護機能、温度保護機能などを内蔵
・12ビットADCによるブリッジ回路入力電圧/電流、サーミスタ電圧(温度)のモニタが可能

ワイヤレス給電送信回路(RAA458100搭載)
【MEB-RAA458100】 8,370円

【ワイヤレス給電受信回路】
・搭載デバイス:RAA457100
・充電制御電圧:4.05、4.2V、4.35V(内部レジスタで選択可能)
・急速充電電流:70mA(max)
・出力電圧設定値:3.0V固定
・出力電流範囲:100mA(max)

ワイヤレス給電受信回路(RAA457100搭載)
【MEB-RAA457100】 10,580円

 

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