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Digi-Key社【アプリケーションラボ】技術解説記事のご紹介

 「アプリケーションラボ」は、Digi-Key社のご協力をいただいて、Digi-Key社が公開している新製品や技術情報を日本語でご紹介するWebページです。基礎技術から最新技術まで有益な情報を公開していますので、是非ご活用ください。

 今回は、低価格の市販ボードやデバイスを用いて、IoT機器による植物の生育管理を行う方法について解説した記事をご紹介します。

■アドオンボードでIoTベースの強力な温室LED照明とセンサシステムを迅速に構築

 IoT機器を用いて農作物や園芸植物の生育を管理する技術は、すでに広く活用されるようになっていますが、実際に導入するには多くの時間がかかり、予算やスケジュールのリスクを伴う可能性があります。【アプリケーションラボ】の技術解説では、Cypress社や SparkFun社、Wurth Electronics社が販売するボードやセンサ、LEDなどを組み合わせることで設計プロセスを大幅に簡素化し、低価格に温度制御システムを開発する方法を紹介しています。

 SparkFun社は、Cypress社のPioneerボードを対象にした各種アドオンボードを販売しています。Pioneerボードは、最新のPSoC 6(Cortex-M4とCortex-M0+のデュアルコア)を搭載した低消費電力なマイコンボードで、PSoC Pioneer IoTアドオンシールドを用いるとQwiicやXBeeのアドオンボードを簡単に接続できます。Qwiicは、I2Cを利用してマイコンボードにセンサなどの拡張ボードを接続するSparkFun社の規格です。

 SparkFun社は植物の生育をモニタするためのpHセンサや土壌含水量センサなどを、DFRobot社は灌漑を自動化するための給水ポンプとコントローラなどを販売しています。また、植物の成長は特定の波長の光照射によって左右されることが多いので、対象とする植物の成長に合わせたピーク波長を持つLEDを選択することが重要です。Wurth Electronics社のWL-SMDCシリーズは、植物の成長や発達に必要な特定の波長で発光する単色セラミックLEDです。

 これらのデバイスを用いてハードウェアを構成し、PSoC Creatorで基本的なコードのフレームワークを生成し、必要に応じてカスタムコードを追加することで植物の管理システムを完成させることができます。Cypress社では、これらの管理システムのサンプルプログラムを用意しています。

 ここで解説されているボードやデバイスは、マルツオンラインのウェブサイトで購入できますので、是非参考にしてください。

PSoC 6 BLE Pioneerキット
【CY8CKIT-062-BLE】 9,215円
PSoC 6 Wi-Fi-BT Pioneerキット
【CY8CKIT-062-WIFI-BT】 11,899円
PSoC Pioneer IoTアドオンシールド
【DEV-14531】 2,615円
pHセンサキット
【SEN-10972】 17,600円
土壌含水量センサ
【SEN-10972】 900円
給水ポンプ
【FIT0563】 1,286円
ドライバボード
【DRI0044-A】 1,171円

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