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Digi-Key社【アプリケーションラボ】技術解説記事のご紹介「電池不要のスマート製品向けBluetooth対応ワイヤレススイッチの構築」

 「アプリケーションラボ」は、Digi-Key社のご協力をいただいて、Digi-Key社が公開している新製品や技術情報を日本語でご紹介するWebページです。基礎技術から最新技術まで有益な情報を公開していますので、是非ご活用ください。

 今回は、Bluetoothを使ってワイヤレスで接続でき、電池も不要なスイッチについて解説した記事をご紹介します。

■電池不要のスマート製品向けBluetooth対応ワイヤレススイッチの構築

 スマート製品のスマートとは「賢い」という意味で、機能が高い製品ということですが、ネットワークにつながることも重要な要件になっています。スイッチもワイヤレスにすることで配線が不要になり、どこにでも設置できて利便性が向上します。しかし、電池を使用すると定期的に交換が必要になるので、現在は環境発電(エナジーハーベスト)を使ったスイッチが使われています。環境発電とは、太陽光や風力などの自然エネルギーを電力に変換することですが、スイッチの場合は、スイッチを入れた瞬間に発生するパルスを利用します。

 【アプリケーションラボ】の解説記事では、ON Semiconductor社のBLE-SWITCH001-GEVB開発キットを使ったワイヤレススイッチの設計について解説しています。この開発キットは、ON Semiconductor社のRSL10 SiPを搭載したボードZF Electronics社のAFIG-0007環境発電機で構成されており、20ms毎にEddystoneビーコンを送信するファームウェアが搭載されています。Eddystoneは、Googleが発表したビーコンに関する規格で、オープンソースとして公開されています。RSL10 SiPは、Bluetooth5ビーコンを低消費電力で送信するデバイスで、BLE対応のレシーバがこのビーコンを受信すると、必要な動作を実行することができます。開発キットは、中央部分のみを切り出すことでロッカスイッチなどに組み込むことができます。

 ここで解説されているデバイスは、マルツオンラインのウェブサイトで購入できますので、是非参考にしてください。

 

エナジーハーベストBluetoothスイッチ
【BLE-SWITCH001-GEVB】 1,902円
エナジーハーベストジェネレータ
【AFIG-0007】 1,448円
RSL10 SiP
【NCH-RSL10-101S51-ACG】 1,863円

 

下記の2本の解説記事も同時に公開しました。合わせて参考にしてください。

■LoRaWAN SiPを使用した長距離ワイヤレス接続設計の高速化
 IoT機器を実用化するには、低価格で長距離/低電力が可能な無線ネットワークで接続する必要があります。そのために登場したLoRaWANが注目されていますが、ここではLoRaWANのRF設計を簡単化するためのシステムインパッケージ(SiP)について詳しく解説しています。

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 産業用途に使用されるケーブルは過酷な環境に耐える必要があり、性能を追求すると高価になりがちです。そこで、性能とコストのバランスを考えながらケーブルを選択することが重要になります。ここでは、その選択の基準と具体的な使い方について解説しています。

 

 

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