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スポンジ素材を利用し3次元方向の変位を検出できる触覚センサー「ショッカクキューブ/ショッカクポット」好評発売中!

 今回は、タッチエンス株式会社が販売する触覚センサーをご紹介します。タッチエンス社は、東京大学で研究されていた触覚センサーを事業化するために、産学官連携で2011年に設立されたベンチャー企業です。

 ショッカクキューブ(写真左)/ショッカクポット(写真右)は、スポンジ素材を使用したやわらかい外装を持ちながら3次元方向の変位を検出できる新しい触覚センサーです。動作原理は、スポンジが押されると圧縮されて密度が変化し、LEDとフォトトランジスタ間で光量が変化して出力電圧が変化します。その電圧変化をスポンジの変形量(変位量)に変換して出力します。

 検出点を複数にすると、触る場所によって変位量が変わります。すなわち、スポンジ表面の複数点を計測することで、表面の傾きや上下左右方向の「つまむ」動作などの検出ができます。外装スポンジには化粧品業界で実績のあるNBR材を採用し、センサー自体が柔軟に変形できるため、やわらかいものに埋め込んでもごつごつした違和感がなく、自然な手触りを実現できます。

 この触覚センサーは、ロボットの外装をやわらかくするという目的で研究されていたものですが、ユニークな入力デバイスとして、ベッドなどの柔軟なものに埋め込んだり、サービスロボットや自動車、ゲーム/玩具など、様々な用途に使用できます。

 PCに接続してショッカクキューブ/ショッカクポットを評価するための評価ボードも用意されています。使用する触覚センサーに合わせて、モード切り替えスイッチでUARTまたはI2Cを選択します。

●ショッカクキューブの仕様
 ・測定ポイント:16点
 ・電源電圧:3.3V(typ)
 ・消費電流:9.4mA(typ)
 ・最大消費電流:21mA(typ) LED点灯時
 ・最小検出距離:0.3mm
 ・定格荷重:28N
 ・破壊荷重:1000N
 ・復元時間:15ms
 ・I2C出力
 ・コネクタ:5ピン(SM05B-SRSS-TB)
 ・使用温度範囲:0~+40℃
 ・サイズ:32×32×24.5mm

●ショッカクポットの仕様
 ・測定ポイント:4点
 ・電源電圧:5V(typ)
 ・消費電流:8.5mA(max)
 ・定格変位:6±0.6mm
 ・測定精度:±20%フルスケール
 ・破壊荷重:60N
 ・UART出力
 ・使用温度範囲:0~+50℃
 ・サイズ:30×18×11.6mm

 

触覚センサー ショッカクキューブ
【CUBI-001-1】 11,380円
触覚センサー ショッカクポット
【POTU-001-1】 1,830円
ショッカクポット/キューブ用評価ボード
【EBUI-002-1】 26,600円

 

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