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HF帯とVHF帯をカバーするソフトウェア無線受信機「Airspy HF+ Dual Port」と「Airspy Mini」好評発売中!

 今回ご紹介するのは、Airspyが開発したソフトウェア無線受信機「Airspy HF+ Dual Port」「Airspy Mini」です。ソフトウェア無線(SDR:Software-defined radio)は、ハードウェアを変更しなくてもソフトウェアを変更するだけで通信方式の切り替えが可能な無線技術です。もともとは軍用目的に開発されたと思われますが、現在はアマチュア無線などに使用されて広く普及しています。SDRのハードウェアは、アンテナ、アナログフロントエンド、A/D変換、D/A変換、デジタル処理部だけあればよいので原理は簡単で、研究は古くから行われていましたが、実用化されたのは高速なデジタル処理が可能になってからです。

 「Airspy HF+ Dual Port」は、本体とUSBケーブルだけのシンプルな構成で、本体にはアンテナからの入力端子としてHF帯用とVHF帯用のSMAコネクタが2個あります。受信周波数は、HF帯のカバー範囲が9kHz~31MHz、VHF帯のカバー範囲が60~260MHzとなっています。制御およびモニタソフトとしてSDR#(SDRSharp)を使用していますが、HDSDRなどの一般的なフリーソフトも使用することができます。良好な直線性と高ダイナミックレンジにより、クリーンな受信信号が得られ、操作も簡素で手動によるゲイン調整などは不要です。アッテネー夕やプリアンプ、バンドパスフィルタなども必要ありません。さらに、フリーソフトのSpyServerを使って、Raspberry Piなどに接続することでリモートサーバ機能を立ち上げることによって、インターネットを通して複数のリスナーが同時にアクセスすることができます。

 「Airspy Mini」は、USBスティックサイズで、24MHzから1800MHzのV/UHF帯の受信が可能なソフトウェア無線受信機です。2014年に発売されたAirspy R2のアーキテクチャをベースに開発されています。外部クロック入力やGPIOポートなどの機能がありませんが、Airspy R2と同等の受信性能を実現しています。また、SpyVerter R2アップコンバーターを介して、カバー範囲をHF帯からVHF帯に変換することができます。これにより、アマチュア無線の21MHzの電波は141MHzとして受信することができます。制御およびモニタソフトにはSDR#を使用しますが、SDR-Radio、HDSDR、GQRXおよびGNU RadioなどのSDRソフトウェアも使用できます。

 

Airspy HF+ Dual Port
【IM170721001】 28,800円
Airspy Mini
【IM150415001】 15,180円

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