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Digi-Key社【アプリケーションラボ】技術解説記事のご紹介「自己測定および診断の適用によりセンサデータの完全性を保証」

 「アプリケーションラボ」は、Digi-Key社のご協力をいただいて、Digi-Key社が公開している新製品や技術情報を日本語でご紹介するWebページです。基礎技術から最新技術まで有益な情報を公開していますので、是非ご活用ください。

 今回は、IoT機器などにおいて、センサデータの完全性を保証するアナログデバイセズ社のA/Dコンバータ「AD7124」について解説した記事をご紹介します。

■自己測定および診断の適用によりセンサデータの完全性を保証

 センサとIoTが消費者向けの製品にまで急速に広がり、そこで使用されるセンサとフロントエンドのインターフェース回路からのデータ完全性を保証する必要性が高まっています。データ完全性とは、データが全て正しいことを意味しますが、センサからプロセッサに至るまでにデータの読み取り値が損なわれる可能性のあるのは、

1.センサとそのリード線
2.アナログフロントエンド
3.システムプロセッサへのデジタルI/O

の各部分です。それぞれについて個々に対策するのは非常に難しく、大きな問題となっていたのですが、アナログデバイセズ社のAD7124は、データ完全性を保証するための自己診断機能を備えていて、AD7124だけですべての問題に対処することができます。センサのリード線の問題に対しては、信号制限値アラームとバーンアウト電流検知という2つの技術を使用して対処しています。また、フロントエンドとA/Dコンバータの部分の検証は、アナログとデジタルの両方の手法を駆使して行います。

 一般にΣ-Δ型のA/Dコンバータは消費電流が大きいのですが、AD7124はフルパワー(930μA)、ミドルパワー(355μA)、ローパワー(255μA)という3つのパワーモードが用意され消費電力が抑えられています。これらは、設定レジスタを変更するだけで簡単に切り替えることができます。

 【アプリケーションラボ】の解説記事では、センサからプロセッサに至る信号チェーンにおけるハードな故障とソフトな(一時的)故障の両方についてさまざまな要因を考察し、アナログデバイセズ社のAD7124が、どのようにこれらの対策をしているか詳しく解説しています。

 ここで解説されているデバイスは、マルツオンラインのウェブサイトで購入できますので、是非参考にしてください。

 

24ビットΣ-ΔA/Dコンバータ
【AD7124-8BCPZ-RL7】 1,415円
AD7124評価用ボード
【EVAL-CN0376-SDPZ】 14,305円

 

下記の2本の解説記事も同時に公開しました。合わせて参考にしてください。
 
■対数アンプの基礎と広いダイナミックレンジの信号を処理する方法
 レーダーやソナーなどでは、ダイナミックレンジの広い信号を扱います。低振幅信号には高ゲイン、高振幅信号には低ゲインが必要になり、その信号処理には対数アンプが適しています。ここでは対数アンプの基礎ならびに低周波および高周波アプリケーションに対応した対数アンプの種類をいくつか紹介しています。

■マルチコアプロセッサを使用して低消費電力でメディアリッチなスマート製品を構築
 スマート製品の開発では、機能の向上にもかかわらず消費電力、コスト、サイズの低減が求められます。ここでは、NXP Semiconductors社のNXP i.MX 8M Miniプロセッサを使用してその対策を示します。

 

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