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電子工作に必要な工具の種類と使い方その４【穴あけ編】

電子工作をするには、さまざまな種類の工具があり多くのメーカーもあってどれを選べばよいか迷ってしまいます。

また、実際にどのように使用するのか、こんな時はどの工具を使えばいいのか場面に合わせた工具とその使い方の紹介をします。

その４では、穴あけについて必要な工具と使い方について説明します。

４．穴あけ

電子工作で頻度が高い作業に穴あけがあります。

シャーシに部品を取り付けるのに穴あけが必要になったり、基板にサイズの違う部品を取り付けるのにも必要になったりします。

そこで、ここでは、電動ドリルを使用しなくてもよい、プラスチックや薄いパネルの穴あけ作業に必要な工具と使い方を紹介したいと思います。

（１）必要な工具

１．ドリル

穴あけの基本がドリルの歯です。手であけられる大きさの小さな穴用のドリルセットを紹介します。

・HOZAN　ドリルセット【K-5】

２．ピンバイス

手で穴あけする時に便利な道具です。

・エンジニア　ピンバイス(φ1.1〜1.9/φ2.6〜3.2mm)【TP-24】

・エンジニア　ピンバイス(φ0〜3.2mm)【TP-23】

写真はTP-24です。手で回しやすいようにグリップがついています。

３．センターポンチ

穴あけする場合の位置決めを行うものです。これがあると穴あけ作業が効率良くできます。

・H&H　オートセンターポンチ【H-331】

４．やすり

穴あけした後は、やすりで仕上げが必要です。丸穴を四角くすることもできます。

・PROS KIT　ヤスリセット(5本入・小)【8PK-605A】

５．テーパーリーマー

任意の穴の大きさに加工できる工具です。　大きなドリルが無い場合にも便利です。

・エンジニア　テーパーリーマー(3.0〜12φ)【TR-01】

６．マスキングテープ

加工時に穴以外の部分を守るためにマスキングテープを貼っておくのが有効です。

・カモ井加工紙　和紙マスキングテープ武蔵 15mm幅 8巻入り【MUSASHIJAN15】

（２）穴あけ加工の方法

１．まず穴をあける位置を決めます。

細いマジックなどで印をつけます。

２．加工する場所以外のところにマスキングテープを張ります。

テープを貼っておけば、余計な部分を傷つけづに済みます。

３．センター位置にセンターポンチで印をつけます。

このように窪みが出来ます。

４．ピンバイスで穴をあけます。

センターポンチで窪みがついているとドリルの位置が固定されるので、作業が簡単です。

硬い金属の場合は、最初に１ｍｍ程度の小さなドリルで穴あけして徐々に大きなドリルに変えていくと早く正確に穴あけできます。

５．大きな穴にするにはテーパーリーマを使用します。

写真のようにテーパーリーマーを手で回してすこしずつ広げていきます。
このリーマでは12mmの大きさまで広げる事ができます。

６．最後はやすりがけしてきれいにしましょう。

【ピンバイスのセッティング方法】

ピンバイスは、分解すると写真のような構造になっています。

ドリルの太さに応じたチャッキングが2本４種類あります。

セットする時は向きに注意してください。

赤丸で囲んだネジの長さが長いほうがドリルをチャッキングするほうです。

しっかりネジを締めれば完成です。

＜基板に穴あけを行った場合の例＞

この写真は、アンプ基板に付いている出力コイルを変更したものです。

オリジナルのコイルは、赤丸印の部分にリード（足）があったのですが、このコイルは位置がずれているので、

黄色印の部分に穴あけしました。もちろんピンバイスを使用しています。

このように基板に穴を開ける事が可能なのは、片面または両面パターンの基板です。

それ以上の多層基板で、内装のパターンがどのように配線されているかわからない場合は穴あけは難しいです。

以上　穴あけについてご紹介しました。

・USB-DAC内蔵ヘッドフォン･アンプキット(含面実装キット)【MHPA-PCM2705U(R2)-FK】

・USB-DAC内蔵ヘッドフォン･アンプキット(面実装済み)【MHPA-PCM2705U(R2)-KIT】

・LV-2.0 フォノイコライザーキット【LV2-PE-KIT】

電子工作に必要な工具の種類と使い方 その４【穴あけ編】

４．穴あけ

（１）必要な工具

（２）穴あけ加工の方法

＜基板に穴あけを行った場合の例＞

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電子工作に必要な工具の種類と使い方その４【穴あけ編】