マイコン

BeagleBone Black の購入とセットアップをしよう

BeagleBone Black(以降BBB)の簡単な使い方や、応用例などをご紹介します。
今回は購入時に一緒に購入すると便利なものや、電源投入後の初期セットアップについて紹介します。


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【目次】

 ・購入時の注意
 ・電源投入とドライバのインストール
 ・電源の落とし方
 ・終わりに
 ・作者
 

購入時の注意

BBBはそれ単体で使用することも可能ですが、いくつか付属品を購入しておくとより便利に使うことができます。

microHDMI-HDMIケーブル

BBBの画面出力を行うために使います。ただしこの時、以下の製品のようなmicroHDMI側のモールドが大きなものを選ぶと、その上にあるUSBソケットを塞いでしまうので、注意してください。
hdmi2.jpg

【AD-HD09MC 】HDMI変換アダプタ(マイクロHDMI)

USB_mHDMI.jpg
USB_mHDMI2.jpg

USBハブ

BBBのUSBホストソケットは1つしかありません。そのため、複数のUSB機器を使いたい場合はUSBハブを購入する必要があります。セルフパワー駆動(外付けACアダプタより電源を供給する)ものを購入すると、電流不足を気にせず使用することができるのでお勧めです。

なおBBBのUSBホストは、起動時に接続していた機器のみ認識するようになっているので、キーボードなどは電源投入前に接続してください。

microSDカード

最初しばらくは必要ありませんが、UbuntuやAndroidなど、別のOSをインストールする際に必要となります。

電源投入とドライバのインストール

電源投入

以下の図のようにLANソケットの裏にあるUSB-MiniB端子に付属のケーブルを繋げ、パソコンに接続してください。

USB_Mini.jpg

これでBBBの電源が入り、システムが起動します。

ドライバのインストール

BBBはパソコンに接続すると、以下のデバイスとして認識されます。

マスストレージデバイス(SDカード等と同様)
シリアルコンソール(USB-UART変換ケーブル等と同様)
ネットワークデバイス(USB-Ethernet変換ケーブル等と同様)

ただし最後のデバイスはドライバをインストールしなければ使えないため、BBBのマスストレージからドライバをインストールします。

Windowsの方

まずはマイコンピュータからビーグル犬のマークをしたストレージを開いてください。

computer.jpg

すると中に

README.htm

というHTMLファイルが入っていますので、これをダブルクリックで開いてください。

ここには起動から開発までの手順がすべて書かれており、そのstep2としてドライバのインストール方法が書かれています。このstep2の説明の中に以下のような表がありますので、ここから自分のOSにあったものをクリックしてドライバのインストーラーを取得してください。

driver_table.jpg

最近のWindowsマシンを買われた方は、一番上の

64-bit installer

をクリックしてください。

インストーラーをダウンロードしたら、ダブルクリックで起動し、説明に従ってインストールを行ってください。途中以下の様な警告や、赤白の警告が出ますが、すべて許可して進んでください。

driver2.jpg

インストールが完了しましたら、パソコンを再起動してください。これでインストールは完了です。

Macの方
Windowsの方と同様に、

README.htm

を開いてください。

ドライバのインストーラーは

Mac OS X

Network

Serial

を選択して取得します。

取得したインストーラー(pkgファイル)を右クリックして開くと、インストーラーが立ち上がります。ここで右クリックしても「開く」が出てこない方は、システム設定からセキュリティの設定を見なおしてください。

後は指示にしたがってインストールを行い、再起動すればインストールは完了です。

ドライバの動作確認

再起動が終わりましたら、BBBを接続した状態でブラウザ(Internet Exploler以外)からhttp://192.168.7.2/ にアクセスしてください。そして、以下の様なページが出てきたらドライバのインストールは成功です。

driver_table.jpg

電源の落とし方

電源を落とすには、LANポート横にあるPOWERスイッチを10秒ほど長押ししてください。しばらくすると、LEDがすべて消灯し電源が落ちます。

終わりに

いかがでしたでしょうか。 Raspberry Piとは違う部分が多く、なかなか戸惑ったのではないでしょうか……戸惑いましたよね…?

今までRaspberry Piを使っていた身としては、USBがただの電源供給用のポートではなくデバイスとして認識され、そこからドライバのインストールを行うなんて考えられませんでした。しかも調べたところによると、この状態でLANケーブルも刺さずにWebブラウザ上からBBBのプログラミングが行えるようです。

次回はその方法について解説を行っていきたいと思います。

作者

作者: 西永俊文
Twitter: tnishinaga
協力: マルツエレック株式会社

クリエイティブ・コモンズ・ライセンス
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