2015年04月06日

資料・技術情報

Linkman製 フォノイコライザーキット LV2-PE-KITの作成

フォノイコライザーキット 作成方法

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LV-2.0 フォノイコライザーキット【LV2-PE-KIT】 \13,800(税抜)

 

今回は、LVのフォノイコライザーキット LV2-PE-KITの作成について紹介します。
このフォノイコライザーは、完成品もありますが、比較的簡単に作成できるので自作する喜びが味わえます。
MC型、MM型どちらにも対応しておりますので、アナログプレーヤーと普通のアンプ、スピーカーがあれば、
すぐにアナログレコードを楽しむことができます。

 

■準備するもの

(1)フォノイコライザーキット LV2-PE-KIT
(2)ステレオRCAケーブル:2本 アースワイヤー:1本(プレーヤー、アンプと接続する際必要です。)

 

■必要工具

(1)ハンダごて、ハンダ (ハンダづけ作業時は、やけどに注意してください)
(2)ニッパー、ラジオペンチ
(3)+ドライバー
(4)ピンセット

工具の使い方について説明しています。制作時の参考にしてください。

・ 電子工作に必要な工具の種類と使い方 【ハンダ付け編】 【ワイヤー処理編】 【測定編】

 

■組み立て手順

(1)部材の確認

これが、キットに入っている部材です。
image1

 

 

(2)部材を分ける

このキットは、部品点数が比較的多いので、写真のように、使用する部品を分けておくと作業がし易いです。

image2 image3

★抵抗のカラーバーは、とても紛らわしいので、注意して分類してください。出来れば、テスターで測定して確認する事をお勧めします。

★コンデンサーは、回路図と部品リストで書き方が違っています。申し訳ありません。
0.01μFは、10nFと同じです。2700pFは、2.7nFと同じです。
小さいフィルムコンデンサーなどは、表示が略号で書いてありますので注意してください。
330pF 330/100 このコンデンサーは一般の表記方法に従っていません。330がそのまま330pFですので注意してください。
100pF:「101」 10nF:「103」 2.7nF:「272」 この3種類は、一般的な容量表記になっています。

 

 

(3)ハンダづけ

それでは、いよいよ部品をハンダづけしましょう。
説明書の注意事項には、カートリッジがMM型MC型で使用する部品が違う件が書かれてますが、切り替えでどちらも対応できるので、全ての部品をつけましょう。
部品は、基本的に背の低い部品から取り付けていきます。

image4

最初に抵抗をつけていきます。あとで確認しやすいようにカラーコードの向きを揃えておくのが良いと思います。

 

 

(4)ソケット

次にソケットをハンダ付けします。
説明書には、ICソケットの切り欠きの位置を合わせるように書いてありますが、
向きを合わせるのはIC1のオペアンプのソケットだけです。

image5 image6

★ICソケットを取り付ける場合は、まず1PINだけハンダ付けをして、ハンダごてを当てながら、ソケットが基板に密着するように押さえてください。
この時にピンの部分が高熱になりますので、やけどに十分注意してください。写真右のように基板にピッタリ密着させてください。

 

 

(5)コンデンサー

次に小さいコンデンサーを取り付けます。
image7 image8

★写真のように3種類のコンデンサーを取り付けます。10nF,2.7nFのコンデンサーは、リード線に無理な力をかけると壊れる事があります。右の写真のように基板から少し浮かせた状態でつけるようにしてください。

 

 

(6)電解コンデンサー

次に電解コンデンサーを取り付けます。
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★電解コンデンサーは、極性(向き)がありますので注意してください。白いラインが-(マイナス)側です。基板のシルクの太いほうを-側にしてください。

 

 

(7)GND端子

GND端子をハンダ付けします。
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★写真のようにたっぷりとハンダをつけてください。

 

 

(8)RCAジャック&DCジャック

RCAジャックと、DCジャックを取り付けます。
image11 <image12

★この端子取り付けも、軽く1箇所だけハンダ付けしてハンダごてを当てながら、しっかり基板に密着するようにしてください。GND端子と同様に、最後はたっぷりとハンダをつけて固定してください。

 

 

(9)LED

つぎにLEDを取り付けます。
image13 image14

★写真のように5mm程度の場所をピンセットなどで、90度に曲げます。この時極性に注意してください。上奥側がアノード(リードの長いほう)です。また、基板から6.6mmの高さにつけると説明書にありますが、こんな正確に取り付けられる人はいませんよね。
だいたい6mmから7mmの間を狙って取り付ければ良いと思いますが、何も無い状態でつけるのは難しいので、右の写真のように、ワイヤーから中の芯線を抜いたスリーブを作って挿しておくと作業しやすいです。

 

 

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★こんな感じに取り付ければ良いと思います。

 

 

(10)基板の完成

これで、基板は完成です。(ハンダ付けの部品はもうありません。ハンダごての電源を切りましょう)
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★オペアンプをソケットに挿します。(切り欠きの位置を合わせてください)ICのリード(足)は少し開き気味になっていますので、ソケットの間隔に合わせるように注意してリードを曲げてください。

 

 

(11)セッティング

MM型MC型に合わせたセッッティングをします。
image18

★上の写真は、MC型の場合のセッティングです。抵抗とかトランジスタの足を短く切り過ぎないように注意してください。

 

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★これは、MM型の場合のセッティングです。

どちらかしか使用しない場合は、写真のようにハンダ付けすれば接触不良を防げます。

 

(12)ケース

最後にケースに組み込んで完成です。
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★パネルの裏側のワッシャーが接する部分の塗装はガリガリと削ってはがします。

 

image21

基板とパネルと下側のケースを組み立てます。

 

image22

★アース端子は、六角レンチなどの細い棒で軽く締めましょう。

 

 

4.動作確認

パソコン用のフリーソフトWaveSpectraとWaveGeneratorを使用して、イコライザーの周波数特性を測定してみました。
イコライザーの入力感度は非常に高いですから、測定にはアッテネーターを入れてあります。

測定結果

<image23

このカーブとRIAAのイコライザーカーブとを比較してみました。
40KHz近くは、PCの性能もあるので、あてにならないですが、それ以外の周波数でのRIAAとの差はほとんど無いことがわかります。

 

オシロスコープで測定しなおしました。概ね±0.5dBに収まっています。

 

RIAA JISカーブ
周波数計算値測定値誤差
Hz dB dB dB
10.000 -19.743  -20.00 -0.257
12.589 -19.647 -20.00 -0.353
15.849 -19.500 -20.00  -0.500
19.953 -19.277 -19.65 -0.373
25.119 -18.946 -19.28 -0.334
31.623 -18.468 -18.89 -0.422
39.811 -17.808 -18.06 -0.252
50.119 -16.336 -17.16 -0.824
63.069 -15.844 -16.12 -0.276
79.433 -14.549 -14.96 -0.411
100.000 -13.088 -13.26 -0.172
125.893 -11.513 -11.60 -0.087
158.489 -9.877 -10.10 -0.223
199.526 -8.236 -8.30 -0.064
251.189 -6.645 -6.85 -0.205
316.228 -5.155 -5.58 -0.426
398.107 -3.810 -3.64 0.170
501.187 -2.636 -2.68 -0.044
630.957 -1.636 -1.58 0.056
794.328 -0.776 -0.98 -0.204
1000.000 0.000 0.00 0.000
1258.925 0.768 0.72 -0.048
1584.893 1.606 1.51 -0.096
1995.262 2.578 2.38 -0.198
2122.100 2.867 2.85 -0.017
2511.886 3.726 3.35 -0.376
3162.278 5.062 4.73 -0.332
3981.072 6.572 6.37 -0.202
5011.872 8.227 7.96 -0.267
6309.573 9.992 9.90 -0.092
7943.282 11.836 11.70 -0.136
10000.000 13.734 13.56 -0.174
12589.254 15.669 15.39 -0.279
15848.932 17.627 17.08 -0.547
19952.623 19.600 19.17 -0.430
21221.000 20.130 20.00 -0.130
25118.864 21.583 20.91 -0.673
31622.777 23.572 23.10 -0.472
39810.717 25.565 24.43 -1.135

 

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